episode.3-14 ページ37
「………なんだよ、穏やかな顔しちまいやがって。お前みたいないい女にそんな風に思われてるなんて、羨ましいやつだなそいつは。どんなやつなんだ？」
『聞かない方がいいんじゃない？』
「あんだよ、おれに教えられねェってのか？」
全く、大の大人が口を尖らせて拗ねて………こういう所は本当に、彼に似ている。
でも、彼の代わりにはならないから。
『………麦わら帽子の、よく似合う男だよ』
「!!………へェ、そりゃ勿体無いことをした。おれも似合ってたってのによ」
『残念、ちょっと遅かった』
赤髪海賊団なんて強大な組織に誘ってもらえるなんて、もうないだろうけれど。
断る以外の選択肢は、なかった。
「仕方ねェ。
『………え？』
「はっはっは!!次会った時はもっといい女になってるだろうからなァ。こうはいかねェぞ？」
豪快な笑いを見せたシャンクスは船員に呼ばれたのか、困惑する私を放って船の中へ入って行ってしまった。
シャンクスの隣で事の成り行きを見守っていたベックマンが呆れ笑いを見せる。
「こういう人だ。諦めな」
『そっちで説得しておいて欲しいんだけど………』
「そりゃ無理な話だな。おれもお前がこの船に乗る日を楽しみにしちまってる」
言葉に詰まってしまう。冗談めかして言ってはいるが、そこまで冗談でもなさそうだ。
あの船長にしてこの船員あり、なのか。
また会える日が楽しみだけど、これは少し不安でもあるな。
「錨を上げろォ!!!帆を張れ!!!出港だ!!!」
ある一人の偉大な男の声が高らかに港に響き渡り、三本の傷を持つドクロを掲げた海賊船は大いなる海へと漕ぎ出して行った。
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つきよしりん(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！！クザンいいですよねわかります！！！ご希望とあらばガッツリ絡ませざるを得ませんね……！！どう関わってくるか、心様をワクワクさせられるようにしたいです(今から考える)更新頑張ります！！ (2019年7月28日 3時) (
レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - もし、作者様が良ければ、クザンと絡んで欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - 龍華さん» Twitterの方で少しお話しさせていただきましたがこちらでも………コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえることこそが何よりの喜びです!!更新頑張りますー!! (2019年7月27日 17時) (レス) id: 297ae59f70 (このIDを非表示/違反報告)
龍華(プロフ) - 久しぶりに面白い小説を読みました！Twitterの方フォローさせてもらいました！桜-sakura-と言う名前です！Twitterでもお話できたらいいなと思っています(笑)更新楽しみに待ってます！ (2019年7月25日 19時) (レス) id: f076919c37 (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - nanakoneko775さん» コメントありがとうございます！ひっ……い、1番ですか？！そんな、恐れ多すぎて震えが止まらないです……()楽しみにしていただけて本当に光栄です。そのお言葉だけで頑張れます。ありがとうございます！！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
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