episode.3-9 ページ32
立ち上がるために込めた力がひとりでに抜け、膝がカクンと落ちた。
おかげでバランスを崩し、後ろからの拳には避けることができた、が。
突然動けなくなった身体に困惑し、判断が鈍ってしまっていた。
「Aっ!!!」
『……あ………』
ずっと張っていたはずの”見聞色の覇気”は途絶え、迫る拳に気づけず防御する間もなく攻撃を受けてしまう。
咄嗟に攻撃を受け流す方向へ顔を背けたが、今の私はまだ14歳の少女である。
大の男からの遠慮のない拳は脳を揺らした。
「っち、手間取らせやがって………ナメてんじゃねェぞガキャ!!!!」
激昂した山賊長が、銃口をこちらに向けている、ような気がする。
ぼやけた視界には輪郭がなく、山賊達の白い服が塊となって見えているだけで。
身体が動かず、避けられない。
纏える覇気が、残っていない。
覇気を、消耗しすぎたのか？こんな、短時間で。
「ゴム小僧と一緒に見世物小屋に………いや、ダメだな。テメェが生きてるだけでもう不快だ。抵抗もできねェんだろう？さァ、死ね」
スラリ、と刀を鞘から抜く気配がする。
姉と村長が悲痛な声を上げているのが聞こえる。
さっきまで呆気に取られていたルフィも騒ぎ始めている。
ダメだ、こんなとこで、倒れているわけには、
「港に誰も迎えがないんで何事かと思えば………いつかの山賊じゃないか」
『………しゃん、くす…………？』
麦わら帽子が、それだけが、やけにくっきりと見えていた。
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つきよしりん(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！！クザンいいですよねわかります！！！ご希望とあらばガッツリ絡ませざるを得ませんね……！！どう関わってくるか、心様をワクワクさせられるようにしたいです(今から考える)更新頑張ります！！ (2019年7月28日 3時) (
レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - もし、作者様が良ければ、クザンと絡んで欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - 龍華さん» Twitterの方で少しお話しさせていただきましたがこちらでも………コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえることこそが何よりの喜びです!!更新頑張りますー!! (2019年7月27日 17時) (レス) id: 297ae59f70 (このIDを非表示/違反報告)
龍華(プロフ) - 久しぶりに面白い小説を読みました！Twitterの方フォローさせてもらいました！桜-sakura-と言う名前です！Twitterでもお話できたらいいなと思っています(笑)更新楽しみに待ってます！ (2019年7月25日 19時) (レス) id: f076919c37 (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - nanakoneko775さん» コメントありがとうございます！ひっ……い、1番ですか？！そんな、恐れ多すぎて震えが止まらないです……()楽しみにしていただけて本当に光栄です。そのお言葉だけで頑張れます。ありがとうございます！！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
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