episode.1-11 ページ13
「A。”前”のお前がどういう意図でその実を口にしたかはわからんが、無闇にこのことを話さんほうがいいことくらいはわかってるだろうよ。
未来が分かるってのは生きてく上で相当なアドバンテージにはなるだろうが、未来を変えるってのはもっとやばい想定外のことが起きるっていうリスクも背負うことになる。
まァ、避けたい悲劇っつーのはどこにでも転がってるもんだから難しいもんだろうがなァ………。
どう生きるかはお前次第だ。誰にも縛られちゃいけねェ。だが、時には我慢も必要だ、ってことは肝に命じておくといい。
お前は13歳のガキじゃないんだろ？」
私を家まで送り届けた赤髪は、そう言って私の頭に手を乗せ実に晴れやかな笑顔を見せた。
ガキじゃない、と言いつつ子供扱いされているような矛盾がとてもくすぐったくはあったが、何処となく、安心させる何かがそれにはあった。
似ているんだ。赤髪に被せられた麦わら帽子を預かった、我らが船長に。
いつの間にか姉は海賊たちの騒ぐ酒場の方へ戻っていたのか、家の中は暗く静まり返っている。
ふらりと部屋に戻ってベッドに倒れこむと自然と息が溢れた。
色々なことが、ありすぎた。
一回倒れたせいか、頭の疲れがそのまま身体にまで影響しているようで。
手の中に握らされた、スヤスヤと眠る電伝虫の頭には、今はまだ赤髪のトレードマークである麦わら帽子が被せられている。
赤髪海賊団はしばらくこの村を拠点にして近海を探索するつもりらしく、何か情報があれば伝えてくれるそうだ。
この東の海で見つかるような情報に正直そこまで期待はしていないが、せっかくの厚意を無下にするようなこともできないだろう。
『今度赤髪に………シャンクスに会ったら、何かお礼をしなきゃだな………』
そっと電伝虫をベッドサイドに置き、落ちてきた瞼に身を任せた。
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つきよしりん(プロフ) - 心さん» コメントありがとうございます！！クザンいいですよねわかります！！！ご希望とあらばガッツリ絡ませざるを得ませんね……！！どう関わってくるか、心様をワクワクさせられるようにしたいです(今から考える)更新頑張ります！！ (2019年7月28日 3時) (
レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - もし、作者様が良ければ、クザンと絡んで欲しいです！更新楽しみにしてます！ (2019年7月27日 21時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - 龍華さん» Twitterの方で少しお話しさせていただきましたがこちらでも………コメントありがとうございます！面白いと言ってもらえることこそが何よりの喜びです!!更新頑張りますー!! (2019年7月27日 17時) (レス) id: 297ae59f70 (このIDを非表示/違反報告)
龍華(プロフ) - 久しぶりに面白い小説を読みました！Twitterの方フォローさせてもらいました！桜-sakura-と言う名前です！Twitterでもお話できたらいいなと思っています(笑)更新楽しみに待ってます！ (2019年7月25日 19時) (レス) id: f076919c37 (このIDを非表示/違反報告)
つきよしりん(プロフ) - nanakoneko775さん» コメントありがとうございます！ひっ……い、1番ですか？！そんな、恐れ多すぎて震えが止まらないです……()楽しみにしていただけて本当に光栄です。そのお言葉だけで頑張れます。ありがとうございます！！ (2019年6月27日 16時) (レス) id: 491910c140 (このIDを非表示/違反報告)
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