【HQ】無気力ガールは歌が好き【歌い手】

ミッションコンプリート ページ10

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ポーカーフェイス、というか若干イラついていた月島の顔が、一瞬にして真っ赤に染まった。



ほう、なかなか可愛い表情もできるじゃないか。いや違うそうじゃない何キャラだ私は。



口の端をヒクつかせ真っ赤な顔で、山口に恨みのこもった目を向けている月島。



やっべやっちまったという感情を全て表情に出してオロオロする山口。



眠さとだるさと状況理解に苦しみながら傍観する私。



『…………よし、一旦落ち着こうか。2人とも座って』



そう言うと2人とも黙って従ってくれた。



席が近いんだからこの状態の方がはるかに話しやすい。山口も何気に身長高くてもう私の首バッキバキだからな。どうしてくれるんだ全く。



『………えーっと、まず、2人はどういう関係なの？』



まぁあだ名呼びの時点で高校からの友達ではないだろうけど。



山「あ、俺とツッキーは小学校から一緒で、幼馴染、でいいのかな？」



月「僕に聞かないでくれる？」



冷静を取り戻した月島が山口に冷たく当たる。こっわ。



いやいや違うだろ私。聞きたいのそこじゃないだろ。他人の人間関係なんかどうでもいいだろ。



『……もうさ、普通に聞くけど、月島は私の…………麻希のファンなの？』



よし。よく言った私。誰か褒めてくれ。

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