霊弱 ページ31
em「ふっ」
gr「そんなあほ面かまさんぞ…」
ht「それはそれでいいけどね」
やはり喋らないほうがよかった。初心者は専門家に口を出さないほうが良いということを改めて体感した。
gr「まあ説明せなあかんな。ここに居るやつは総じて霊に対抗する力があるというのは話したことがあったか。逆を言ってしまえば、対抗する力がある者がここに集っている。シャオロンは前説明した通り、霊体になって活動できる代わりに視界に異常が出る」
zm「俺は霊のヘイトを集められるんよ。惹き付けて、霊を殺せるトントンとかコネシマのとこまで走ったりするねんけど、使ってるとお腹空いてな〜。食い物が必須ってことなんよ」
shp「逆に僕は見つかりにくくなるんですけど、頭痛が……」
gr「対抗する力が強いほど負荷がかかる。トントンはその性能が顕著だな。あいつは霊を強制的に成仏させる代わりに突発的に気絶する。タイミングは本人すら分からないらしい、一体殺しただけで気絶もあり得る話だ」
なるほど。シャオロンさんみたいに休み休み行かないといけないのか。
…それに、対抗する力を持っている人が集められたなら私にも何かあるのだろうか。今の所霊媒体質という点でしか分からない。
聞きながら紅茶を全部飲み干して、落ち着いた頃にエーミールさんがカップを取り下げた。
『…ご馳走さまです』
em「ありがとうございます」
zm「んじゃ、夕飯近いし食堂で話しますか〜」
shp「行きましょう」
全員で立ち上がり、この図書館を後にしながらもう一度この館と私について考え直した。
もし霊媒体質が対抗手段なら、私はどうなるんだろう。今まで気にしたこともなかったが、ここに呼ばれたからにはきっと理由があるはずだ。
あと、来客の結界も気になる。それ以前にここに来客なんて来るのかとも思いつつ、結界を張る理由も知りたい。
これについては後で誰かに聞いても良さそうだ。
em「…考え事、ですか？」
『あ…いえ』
ht「ふふ、難しいよね。詳しく話せる機会があったら話そっか」
気づくとみんなよりもかなり遅れていたらしい。考えに夢中になっていた。
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カル(プロフ) - 好きです！続き…楽しみにお待ちしております！！ (2020年4月28日 18時) (
レス) id: 109968551c (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - ありがとうございます、嬉しいです(オタク特有の笑顔) (2019年10月13日 20時) (レス) id: e430844ced (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ - とうふさんの作品が、尊いです。(真顔) (2019年9月24日 17時) (レス) id: f17e38f5ae (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - ありがとうございます〜(逝去) (2019年9月9日 18時) (レス) id: e430844ced (このIDを非表示/違反報告)
歩くアスパラ - んは〜、めっちゃしゅき〜。尊い。もう好きすぎる(昇天) (2019年9月9日 0時) (レス) id: ec00883068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とうふ | 作成日時：2019年8月6日 11時
