あの人 ページ30
扉をドンドンと忙しなく叩く音に飛び上がるひとらんらんさん。えっ何！？と反射で抜刀している様に私まで驚いてしまった。
gr「ゾムか」
ht「あ…なんだ…」
zm「ちっす！」
shp「どうも」
em「どうしたんですか？」
椅子がないせいか、テーブルに凭れかかるゾムさんとその横でぺこっと礼をするショッピさん。
とりあえず私も挨拶しておいて、一礼した時ゾムさんが動き出した。
zm「どうやら風の噂でな、近くの森を車とか徒歩でもええねんけど通るとなんかあるらしいで」
gr「もっと具体的に話して、どうぞ」
shp「ちゃんと被害も出てます。最近だとつい昨晩ジョギングしていた30代女性が失踪、同じく男性も失踪。神隠しとか言われているらしいですけど、噂立って若者が遊び半分で来たらそれ以来足を怪我したり事故に遭ったり…」
zm「結構ネットで前から出回ってて、たまたま見つけたんやけど最近ヤバいらしいで」
そういうや否や、グルッペンさんが少し考え込む。
gr「明日の夜は試しにAがどれだけ霊媒体質か見ようと思ったが…うん、いいや！A、明日そのままついて行ってくれ」
こちらを見て楽しそうににこにこと言い放った。流石に準備期間というものも必要だと思うのだが。
zm「Aと！？めっちゃ楽しみやなっ！」
どうやらここでは準備期間なんて通用しないらしい。問答無用で話が進んでいくが、当の本人の意見を聞くというような考えには至らないのだろうか。
shp「エミさん、これ借りてたやつです」
em「？？……あ〜！そうやった！」
shp「面白かったです。…あ、Aさん。暇ならこのあとゾムさんと話し合いませんか。すぐ終わりますから」
『…はい』
話し合い…なるほど。どうやって行くかとか色々話すのだろう。突発的な割にそこは徹底しているのか。
ht「Aさん大変だね…」
gr「大丈夫だゾ！危険な目には合うかもだが死なせはせん。」
自信をたっぷり含めた笑みを浮かべる隣でゾムさんとショッピさんがひそひそと話し合っていた。
zm「おにぎり作ってかな…」
shp「頭痛薬まだあったっけ。」
おにぎり？？頭痛薬？？それが除霊方法なのだろうか。
『…おにぎりと頭痛薬で除霊するんですか？』
その瞬間、ありえないくらいの静寂が訪れた。天使が通る、というのはこのことだろう。
黙っていたほうが良かったかもしれない。
『………すみません』
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カル(プロフ) - 好きです！続き…楽しみにお待ちしております！！ (2020年4月28日 18時) (
レス) id: 109968551c (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - ありがとうございます、嬉しいです(オタク特有の笑顔) (2019年10月13日 20時) (レス) id: e430844ced (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ - とうふさんの作品が、尊いです。(真顔) (2019年9月24日 17時) (レス) id: f17e38f5ae (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - ありがとうございます〜(逝去) (2019年9月9日 18時) (レス) id: e430844ced (このIDを非表示/違反報告)
歩くアスパラ - んは〜、めっちゃしゅき〜。尊い。もう好きすぎる(昇天) (2019年9月9日 0時) (レス) id: ec00883068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とうふ | 作成日時：2019年8月6日 11時
