つづき ページ15
os「ほら！Aちゃんも遠慮なくどーぞ！」
『あ、ありがとうございます。』
一口噛むと、バターの香りで口が満たされる。ざくざくで、口の温度で溶けてしまうほどふわふわ。
gr「目キラッキラだな……」
os「気に入ってくれて嬉しいめう！」
tn「海外のやつだったっけ？」
os「ちょっと駅まで行って何駅か先にあったお店が海外で有名なお菓子店だっためう。買わない選択肢はないめう」
美味しくて、紅茶ともよく合う。なんて贅沢なお茶会なのだろう。こんなの初めてだ。
gr「そういえばシャオロンはどこへ行った？」
tn「多分症状出てるからエミさんのとこかペ神と兄さんのとこやろ。」
『……症状？』
tn「ん？ああ。えっと……」
gr「私から説明しよう。我々にはそれぞれ能力があって、霊に対抗できるようになってるんだ。
もちろんあくまでも対抗だから逃げる手段として考えている。
シャオロンは例の如くお前に取り憑いていたわけだが、シャオロンは自分の生霊を飛ばして霊体として活動できる。
ただ……さすがに数時間もお前に取り憑いていればそれなりのペナルティだってある。
ない者もいるがだいたいは身体的な何らかの障害が出てくる。
シャオロンは色覚異常。視界の色が元の色と変わっているように見えている。
だから休んで回復させる必要があるんだ。病気にかかったときもそうするだろう？」
すらすらとやはり機械的に説明される。なるほど、道理でシャオロンさんは急いでたわけか。
gr「まあ命に関わるほどではないから重く考えるな」
tn「で、それをある程度治してくれるのがエミさんやな」
os「めう。さて、まだ時間あるしもうちょっとお茶会めう！お菓子どんどん食べていいめう！」
この人たちにはどうやら特殊能力があるけどその分何かいろいろ障害が出てくる、ということか。
随分非現実的な話を聞いてしまった。
gr「まあそう神妙そうな顔になるなよ、お茶会を楽しもうじゃないか」
tn「あんたはただ甘いもの食べたいだけやろ」
対抗する力……か。私にもあればいいのに。
寄せ付けることしかできないなんて対抗どころか弱点にしかならない。こんなところで本当に上手くやっていけるだろうか。
不安を飲み込むように、私は温かい紅茶を一気に飲み干した。
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カル(プロフ) - 好きです！続き…楽しみにお待ちしております！！ (2020年4月28日 18時) (
レス) id: 109968551c (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - ありがとうございます、嬉しいです(オタク特有の笑顔) (2019年10月13日 20時) (レス) id: e430844ced (このIDを非表示/違反報告)
アルカリ - とうふさんの作品が、尊いです。(真顔) (2019年9月24日 17時) (レス) id: f17e38f5ae (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - ありがとうございます〜(逝去) (2019年9月9日 18時) (レス) id: e430844ced (このIDを非表示/違反報告)
歩くアスパラ - んは〜、めっちゃしゅき〜。尊い。もう好きすぎる(昇天) (2019年9月9日 0時) (レス) id: ec00883068 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とうふ | 作成日時：2019年8月6日 11時
