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『あの、大丈夫ですか?』

何か困ってそうな彼女に声をかけた。


「え、あの、えっと…」

急に声をかけてしまったからか、彼女を戸惑わせてしまった。



そこで僕は、急に声をかけてしまってすまないと、同じ制服であること、何か困ってそうだったのでと伝えた。



同じ学院に通う者だっと知ったからか、彼女は安心して現状を話してくれた。


「あの、実は迷ってしまって。人が多くて駅員の方にも聞くに聞けないし…図々しいお願いなのはわかっています。ですが、学院まで案内して貰えませんか?」



とのことだ。



なるほど迷っていたのか。
学院の制服を着ているのに学院への道がわからないとなると、



転入生か。
そう言えば、昨日先生が帰り際にそんなことを言っていた気がする。
まぁ僕は興味などなくて右から左に聞き流したんですけどね。




彼女の、案内をしてほしいというお願いを快く受け入れ学院行きの電車に乗った。











そこで彼女の違和感に気づくのはまた別のお話。

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:式音 | 作成日時:2023年10月6日 22時

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