☆５０話☆ ページ10
(ここから過去編です、ちなみに歌詞父side)
電話が掛かってきたとき、俺は東京に帰ってきていて、急いで病院へ向かったんだ
病院に着くと、入院服を着て左目と頭を隠すようにして包帯を巻かれたAちゃんと、Aちゃんの頭を撫でる司、そんな２人を心配そうに見ている母さんがいた
母さんが俺に気付いた直後、先生が話があると言って俺達を別室に連れていった
そこで、Aちゃんのことと、Aちゃんの両親のことを聞いたんだ
先「…Aちゃんはおそらく、記憶をなくしています。何らかの衝撃で強く頭と体を打ち付けたみたいです。その際に、左目の視神経と記憶に影響が出たのではないかと思われます」
伯父「Aちゃんは……Aちゃんはどうなるんですか」
先「命に別状はありません。ただ、左目の視力を失っている可能性はあります。それと……大変申し上げにくいのですが、彼女のご両親のことは彼女には言わないであげてください」
伯母「何故ですか？ちゃんと伝えないとっ……」
先「お気持ちはわかりますが、今の彼女は事件の間の記憶がないのです。そんな状態のときに両親のことを言われても、余計混乱するだけです。…いつか、ちゃんと話してあげてください」
そう言われ、俺達は何も言えなくて、ただ頷くことしか出来なかったんだ
Aちゃんに、何て言えばいいのかわからなかった
そのあとは、２人共何も言わずAちゃんの病室に向かったんだ
貴「…あ、伯父さん！伯母さん！」
伯父「っ…Aちゃん、こんにちは。元気そうだね」
貴「うん！ねぇねぇ、なんで私病院にいるの？」
歌「A、あんまり騒がないの」
貴「ごめんなさ〜い。……そういえば、お父さんとお母さんは？」
一瞬時間が止まったように感じたよ
その痛々しい姿の、幼い少女の純粋な右目と、明るい声色に嘘を吐くのが本当に辛かった
Aちゃんは確かに元気だった。でもそれは、気にしていないわけでも、我慢しているわけでもない、−−−忘れてしまっているということを知っているから
伯母「……あのね、Aちゃんのお父さんとお母さんはね、お仕事で遠いところに行ってるの。２人共どうしても帰ってこれないらしいのよ」
貴「へ〜そうだったの。司兄ね、何も教えてくれないからどうしたのかな〜って思ってたの」
歌「教えていいのかなって思ってたからだよ」
貴「本当に〜？まあそういうことにしといてあげるっ！」
これが、俺に出来ることだった
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月夜(プロフ) - Liarさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです！そうなんですよ、もう引退したんですけどねwまさか読んでくださってる人の中にやってる人がいたとは…！wもしまだ続けてらっしゃるのなら頑張ってくださいね！ (2017年3月27日 15時) (
レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
Liar - 月夜さんの作品すっごく面白いです！！これからも更新頑張ってください！！ それと、月夜さんってソフトやってるんですか！？僕もソフトやってるので気になってしまって･･･笑 (2017年3月27日 13時) (レス) id: c0c993b98b (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - くぅさん» ありがとうございます！この作品を好きと言ってくれることが何より嬉しいです(＾ω＾)是非他の作h((この先の展開を楽しみにしててください！(自らハードルを上げる) (2015年8月27日 21時) (レス) id: 5e57509f4b (このIDを非表示/違反報告)
くぅ - この小説大好きです！ (2015年8月27日 18時) (レス) id: e9c3462811 (このIDを非表示/違反報告)
氷麗,猫耳(プロフ) - 月夜さん» ありがとうございます！やばいすっごく嬉しい僕も月夜さんのことすっごい応援してます！((((((*'ω'*≡*'ω'*≡*'ω'*))))) (2015年8月17日 2時) (レス) id: 8b1c2f1f5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜 | 作成日時：2015年8月15日 21時
