☆３８話☆ ページ44
貴「って、寝たらダメだね。もう出よう」
湯船から出ると、少し目眩がしたので落ち着くのを待ってから浴室を出る
私立ち眩みとか多いんだよね。大丈夫なのかな、これ
着替えて髪を乾かしてリビングに行くと、司兄がギターを持って座っていた
貴「司兄」
歌「……ん」
貴「寝てる…？」
ふとソファーの前のテーブルを見ると、沢山の楽譜があった
司兄、頑張ってるんだなぁ……私も頑張らなきゃ
そう思いながら、別の部屋からブランケットを持ってきて司兄に掛けた−−そのとき
歌「…何」
貴「え、あ、寝てたからブランケットを……」
歌「…寝てるんだから静かにしてて」
貴「え、ちょっ…」
"俺の下でね"
そう言って、いつの間にか背中にソファーの柔らかい感触、目の前には……司兄の顔
ヤバい、忘れてた…司兄寝起きかなり悪いんだった……！
ていうか、甘党加湿器の２人って押し倒すの好きだね……ってそうじゃない←
頭混乱してる…眠気覚めたし…
歌「A…」
貴「ヒャア！？」
いきなり耳元で囁かれるから思わず反応してしまった
だから嫌なんだよ司兄起こすの…！
１回だけ、親戚で集まってお泊まり会をしたことがあるのだが……
そのときに司兄を起こそうとドッキリを仕掛けたら…うん、想像にお任せします
歌「A…んぅ……」
貴「ヒッ…ちょっと、首元は…！」
歌「煩い、静…かに……スゥ……スゥ………」
え、寝た？この体制で？
今の状況を説明すると、ソファーに私が仰向けで寝転がってて、被さるようにして司兄が寝ているという……どうしろと言うんですか
確かにね？私が歌詞さんのファンでね？こんな状況になったらもう氏んでもいいわって本気で思うけど、従兄弟だからね？萌えるけど萌えない、ていうか萌えたらダメでしょ、色々と←
貴「ああもう…！」
起こすのもダメだし、正直私も眠たいし
もういいや、このまま寝よう
貴「…おやすみ、司兄」
司兄の細身なのに、しっかりと男性らしい筋肉のついた胸に頭を預けるようにしてそのまま意識を手放した
〜翌日〜
歌「本当にごめん、全然覚えてない」
貴「いや、いいよ別に。ビックリしたけど」
歌「…怒ってる？」
貴「怒ってないので上目遣いやめろください」←
うん、予想はしてたよ←
昨晩の俺様はどこへ行ったのやら、いつも通りのあざとい司兄に戻っていた
流石に覚えてたらビックリだけどね、司兄絶対恥ずかしがるよ
貴「じゃあいってきます」
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月夜(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます。はい、頑張らせて頂きます！ (2016年7月26日 19時) (
レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
nana - 前作から読んでました!! 今回もすごくいい作品だと思います!! これからも応援してます!頑張ってください! (2016年7月26日 19時) (レス) id: 3909bfdc84 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - ののかさん» コメントありがとうございます。返事が遅くなり申し訳ありません。そうですよ、少し色々ありまして、「眼帯少女は男性恐怖症らしいです」から、このように変更させてもらいました。パクりなどではないのでご安心ください。 (2016年5月28日 18時) (レス) id: 5e57509f4b (このIDを非表示/違反報告)
ののか - 「眼帯少女は男性恐怖作症らしい」作った人の小説？すっごい似てるような… (2016年5月27日 19時) (レス) id: e9c3462811 (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - 紅葉さん» コメントありがとうございます。事情が事情なので自分勝手なのですが、変えさせてもらいました。でもこれからも見ていただけると嬉しいです。 (2016年5月1日 21時) (レス) id: 5e57509f4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜 | 作成日時：2015年6月17日 0時
