☆１４８話☆ ページ35
優side
少しふざけてAちゃんを煽っていると、足首を捻ってしまった
あーあ、人のことは馬鹿にするものじゃないわ
何故かAちゃんに所謂お姫様抱っこをされながらそんなことを考える
…何かAちゃん、不機嫌？
優「ね、ねぇ、Aちゃん」
貴「……何」
優「えーと……お、怒ってるなら謝るからさ…機嫌直して？」
そう頼むと呆れたように『ハァ……』と溜め息を吐くAちゃん
うわー…結構なマジギレだー……
貴「…あのねー……そんなに私のこと信用出来ない？」
保健室に着いて私を椅子の上に降ろしながらそう言うAちゃん
駄目だめちゃくちゃキレてる←
優「え？何で？」
貴「……目の下、凄い隈出来てる。ファンデーションで誤魔化そうとしてたんだろうけど…どうせ、家のことで悩んでろくに寝れてないんでしょ？…本当人に頼るの苦手だよね」
優「……ごめん」
貴「…謝らないでいいからさ、話してくれない？私に出来ることなら協力するからさ」
湿布とテーピング用のテープとハサミを取り出して、私の目を覗きこみながらそう言ってきた
あーもう、守らなきゃとか思ってた頃の自分をぶん殴ってやりたいわ
優「…アハハ、そうだね。聞いてくれる？」
貴「もちろん」
優「ありがとう。……言ったんだ、お母様とお婆様に。そしたらさ、……怒られちゃった。『本来ならもっと早く継いでいたのに、まだ我が儘を言う気か』って。私ね、分かってたの。これは私の我が儘でしかないって。だけど、まだ、皆と歌いたいの！皆と学びたいの！皆と……一緒に、いたいの…っ！」
ぼろぼろと溢れ落ちる涙を拭いながら伝えた
分かってた、兄さんじゃなくて私が継ぐしかないって
だけど、色んな人と楽しそうに笑い合いながら歌ってる兄さんを見てると、いつかやってくるその結末に失望して、恨めしく思って、羨ましく思って……
こんな思いするぐらいなら、いっそのことこの家に生まれなければよかったって、何度も何度も家を恨んだけど、それでもやっぱり家族が、家が大好きで…
貴「なら、もう１回言ってみようよ」
優「えっ…？」
貴「ゆうちんが思ってること、ちゃんと伝えてみよう。大丈夫、私達が付いてるんだもん。ね？もう一度、やってみようよ。優」
テーピングを終えて顔を上げたAちゃんの顔は、自信に満ちたとても綺麗な顔をしていた
優「っ……うん！」
もう一度だけ、駄目だったら諦めるから、チャンスをください
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月夜(プロフ) - いちか(Tomotomo)さん» そんな…面白いんだなんて最高に嬉しい褒め言葉ですよ…(´∩ω∩`*)これからもリピートしちゃう程面白いと思っていただける作品を書いていきたいです(＾ω＾) (2017年3月28日 3時) (
レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(Tomotomo)(プロフ) - 月夜さん» 月夜さんの作品は面白いのでリピートして読めちゃいますもんw (((´∀｀*)あは (2017年3月27日 20時) (レス) id: 58bf074e1a (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - いちか(Tomotomo)さん» ありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです！確かにハマったものは最後まで読みたいですよねwそんな作品と思っていただけて嬉しいです！ (2017年3月25日 20時) (レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(Tomotomo)(プロフ) - 月夜さん» 更新まってますね！！.｡ﾟ+.(*''*)ﾟ+.ﾟ 飽きないので大丈夫です！！ww ハマると最後まで読み続けたいですからww (2017年3月25日 17時) (レス) id: 58bf074e1a (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - いちか(Tomotomo)さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると作者もやったー！！ってなりますw ありがとうございます！無事合格出来ました！ 皆さんに飽きられないようなペースで更新していきたいです(＾ω＾) (2017年3月24日 18時) (レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜 | 作成日時：2016年1月29日 20時
