☆１４５話☆ ページ32
び「ちょ、ちょっと、優！痛いって！」
優「………ごめん」
び「…あのさ、何をそんなに思い詰めてんのかは知らないけどさ、俺に相談していいの？それは」
生徒会室に入った途端教室で見せていたあざとい笑顔からいつもの人を馬鹿にしたような顔になった
あー怖い怖い、あざと可愛い成君は何処へやら
……まあ、そんな顔にさせたのは紛れもない私なんだけど
優「……分かってるよ、それくらい。私もそこまで馬鹿じゃないし。……ただ、あの子達は自分のことじゃないのに真剣に悩んじゃうからさ、流石に私の事情で悩ませたくはないし」
び「……で、その点俺は悩むこともなく本当に聞くだけだから楽だってか？」
優「だってそうでしょ？」
び「まあね」
目に影を落とす成は、あまり好きじゃないコイツの中でも、１番嫌いな顔だ
何でもないフリしておきながら、目では助けてくれと訴えてくる
…正直に言えばいいものを
び「で？聞いてあげるからさっさと話してよ」
優「ほんっと性格悪いよね…まあいっか。……知ってると思うけどさ、私の家って呉服屋なんだよね。で、私跡継がなきゃいけなくてさ、でも、嫌なんだよね…。嫌っていうか、まだ継ぎたくないっていう方が正しいんだけど、１回無理言って先延ばしにしてもらってるからさ、どうしても頼めなくて……どうしようって、思って」
び「…ふーん……」
……え、それだけ？
結構頑張って喋ったんだけど
び「……あのさ、やっぱりそれ俺にする？」
優「おっ前人が頑張って話したのにっ…！」
び「…だってさ、既に覚悟は出来てるって感じなんだけど？」
優「っ……！」
び「どうしたいのか決まっているのに、すぐにでも言い出したいのに、勇気がないから、どう動くかが分からないから、………怖いから、何も出来ない意気地無し」
真っ直ぐと、感情の消えた目で私の目を見て言ってくる成
……ああ、本当怖いよ。コイツ
優「…アンタに、何が分かるのさ」
び「…お前こそ、何も分かってねぇじゃん」
優「……偉そうに。アンタだって、散々人のこと言っておきながら、自分のことは見ないフリ。……似た者同士なのよ、私達は」
そう言った次の瞬間、授業終了のチャイムが鳴った
すぐ戻るつもりだったのにサボっちゃった……まいっか
び「似た者同士、ねぇ……じゃあ似た者同士としてアドバイスをあげるよ」
優「…貰うだけ貰っておくわ」
び「アイツに話しな」
その一言を残して成は生徒会室を去っていった
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月夜(プロフ) - いちか(Tomotomo)さん» そんな…面白いんだなんて最高に嬉しい褒め言葉ですよ…(´∩ω∩`*)これからもリピートしちゃう程面白いと思っていただける作品を書いていきたいです(＾ω＾) (2017年3月28日 3時) (
レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(Tomotomo)(プロフ) - 月夜さん» 月夜さんの作品は面白いのでリピートして読めちゃいますもんw (((´∀｀*)あは (2017年3月27日 20時) (レス) id: 58bf074e1a (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - いちか(Tomotomo)さん» ありがとうございます！そう言っていただけて凄く嬉しいです！確かにハマったものは最後まで読みたいですよねwそんな作品と思っていただけて嬉しいです！ (2017年3月25日 20時) (レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
いちか(Tomotomo)(プロフ) - 月夜さん» 更新まってますね！！.｡ﾟ+.(*''*)ﾟ+.ﾟ 飽きないので大丈夫です！！ww ハマると最後まで読み続けたいですからww (2017年3月25日 17時) (レス) id: 58bf074e1a (このIDを非表示/違反報告)
月夜(プロフ) - いちか(Tomotomo)さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると作者もやったー！！ってなりますw ありがとうございます！無事合格出来ました！ 皆さんに飽きられないようなペースで更新していきたいです(＾ω＾) (2017年3月24日 18時) (レス) id: 908af49495 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月夜 | 作成日時：2016年1月29日 20時
