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「...大丈夫じゃないです。助けてください。」
俺の言葉にニコッと笑って“勿論”って言ってくれた。なんなのこの人。俺を騙そうとしてるの？それともただのお人好し？
まあとにかく俺1人じゃどうにもならないから彼に頼るしか無かった。
俺の事をおぶってきたから正直驚いた。
全然重くないよ。なんて言ってたけど嘘だろう。
...なんだか彼の優しさが少し身に染みた。
そのまま彼の家に連れて来られた。
彼の名前はジェシーって名前だそうだ。俺より1歳年下の大学1年生らしい。
彼の家のお風呂場に連れて来られて、一緒じゃなくて大丈夫？と聞かれたが流石に1人でいい。と答えてお風呂に入った。何故だかジェシーにはこの汚れた体を見せたくなかった。
「北斗、大丈夫〜？」
お風呂のドアの前でそう聞いてくるジェシー。
「そんなに心配しなくても大丈夫だから。」
「ならよかった！」
ジェシーはとっても不思議な人だが悪い人では無いだろうと思えた。
「わざわざお風呂までありがとう。もう動けるようになってきたから帰るね。」
「he??泊まっていかないの？」
「いやいや、悪いし...」
「でも、」
「...何？ジェシーも俺の事抱こうとしてるの？」
そんな訳ないって思うのに、俺は最低な言葉を口にした。こんなの八つ当たりでしかない。
固まったジェシーに背を向けて
「じゃあ、ありがとう。」
と出て行こうとしたが、そんな俺の腕を掴んで阻止された。
「北斗！もう無理しなくていいんだよ。」
後ろから抱き締められた。予想外の言葉に驚いた。
「俺は今日出会ったばかりで北斗の事なんにも知らないけど、ずっと辛そうな顔してる。不思議と北斗の辛そうな顔見てると俺も辛くなってきちゃった。」
何か言おうとしても声が出てこない。目元が熱くなってきて、溢れるのは涙だった。
そうか...俺はずっと辛かったんだ。
あの時からずっと...
「ジェシー...酷い事言って、ごめん。」
情けない声しか出ない俺に
「いいんだよ。」
と言ってくれた。
パッと体温を感じなくなったと思えば今度は前から抱き締められた。
今までとは全然違う人の温もり。こんなにも温かかったんだ。
この日俺は本当の温もりを知ったのだった。
＊＊＊
また暗めなお話ごめんなさい(汗)いつかその後のストーリーも書けたらなって思います。
そういえば最近忙しくて全然文書けてないです(涙)
本当はもっと書きたい。
生徒会長推し？(Blue×Black)→←本当の温もりを知った(Red×Black)
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ゆきんこっぺ(プロフ) - トマト！さん» 夜分遅くにすみません。リクエストして頂いた作品なのですが、出来上がったもののR18フラグが立ってしまい新しく『滲んで、溶ける』という方で作らせて頂きました(>_<)そちらを見て頂けると嬉しいです...! (2021年8月13日 0時) (
レス) id: 109fbc533d (このIDを非表示/違反報告)
トマト！ - こんにちは！！もし良ければ、どのcpでもいいので結構濃い裏を書いて欲しいです、、！ (2021年8月8日 2時) (レス) id: 810e0e885e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこっぺ | 作成日時：2021年7月21日 18時
