本当の温もりを知った(Red×Black) ページ42
※大学生パロ
※モブ×hk 要素始めにあります。苦手な方は自衛してください。閲覧注意気味です。
「北斗くんー今日もありがとねぇ〜」
知らない男に体を委ねるのはもう慣れた。
中学生の頃に両親を失った俺は、体を売るお仕事を始めた。中学生の俺を雇ってくれるのはここしか無かったから。
それなら高校生になった時に辞めたらいいじゃんだって話だが大金が入ってくるのと人の体温を感じるのが癖になってしまったから辞められなくなった。
そしてそのままズルズルと大学生になっても辞められずにいた。
優しい人ばかりじゃなくて酷くしてくる人もいる。体に痣ができる時もある。でも寂しさを埋めたくて何でも受け入れてしまう。
気怠い体を起こして、ホテルを出た。ネオンの光のせいで夜だというのに昼のように明るかった。
「ねえ、そこの君。」
ホテルから出てまだ5分も経っていないのに男から声をかけられた。
「なんですか...?」
「俺といい事しない？？」
よくある事でいつもならお金取って応じるけれども流石に2回目はきついから何か言い訳をして逃げないと...
「あの...俺これから用があるので...」
そういう俺の言葉を無視して、近くの路地裏に引っ張るようにして連れて来られた。
初めは抵抗したれど、どうにもならない事がわかり諦めた。
また、人を感じて満たされる。でも心の奥底はずっと灰色のままだった。
事が終わったら男は去っていった。
「...せめて、ホテルに連れていけよ。」
かろうじて出た言葉は黒い空に吸い込まれて消えていった。
もう一歩も動けない。いざという時に助けてくれる人もいない。こんな路地裏を通る人いるのかな。もう駄目かも。なんて諦めかけていたら
「あの...大丈夫ですか？」
と上から男の人の声が降ってきた。
「え...?」
思わず上を見上げた。辺りが暗いせいで顔がよく見えない。
すると男の人はしゃがんで俺に目線を合わせてくれた。
男の人はイケメンだった。目とかの彫りが深くおそらくハーフだろう。(違ったらごめんなさい)
「こんなところに座り込んでいるから心配になって。」
「ああ、わざわざありがとうございます。おそらく大丈夫だと思います。」
大丈夫じゃないのに口をついて出たのは嘘。
こういう時に素直になれないのが俺の悪い癖だ。
「...大丈夫じゃないよね？」
先程までの敬語が無くなり怒っているように見えた。
なんで、って疑問ばかり浮かぶが正直に言った方が良さそうだ。
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ゆきんこっぺ(プロフ) - トマト！さん» 夜分遅くにすみません。リクエストして頂いた作品なのですが、出来上がったもののR18フラグが立ってしまい新しく『滲んで、溶ける』という方で作らせて頂きました(>_<)そちらを見て頂けると嬉しいです...! (2021年8月13日 0時) (
レス) id: 109fbc533d (このIDを非表示/違反報告)
トマト！ - こんにちは！！もし良ければ、どのcpでもいいので結構濃い裏を書いて欲しいです、、！ (2021年8月8日 2時) (レス) id: 810e0e885e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこっぺ | 作成日時：2021年7月21日 18時
