君の優しさ(Yellow×Red) ページ14
今日は珍しく沢山ミスをしてしまった。スタッフさんにも迷惑かけたし、自分が情けなくなって落ち込んでしまっている。
人間誰しもミスする事はある。でも“もっとできたはず”と悔しく思ってしまう。
「ただいまー」
いつも通りのテンションで帰ってきたのは恋人である優吾。
「あ、おかえり...」
元気な声で挨拶しようと思ったけど、口から飛び出たのは情けない声だった。
そんな俺を優吾は、見逃す訳無かった。
「ジェシーどうしたの？」
って優しい声でそう言いながら、こちらにくる優吾。
「なんでもないよ〜」
誤魔化して、顔を背けた。
「嘘つけ。」
そう言って俺の頬を掴んだ。そしてクイッと顔を優吾の方に向けられた。
目の前にはドアップで真面目な顔をした優吾の顔があった。
「わぁ、！近いよ！」
おちゃらけてみせるが、優吾は真面目な顔をしたままだった。
「ジェシーが落ち込んでいたら力になりたいから、話せたら話してね。」
真面目な顔から一転し、いつものふんわりとした笑顔でそう言った。
「優吾...」
「無理しなくていいからね。」
頬に置いてあった優吾の手が頭に移動した。
2回ほどポンポンとされてから髪の毛をわしゃわしゃとされた。
その優しさに心がポカポカと暖かくなった。
「優吾、あのさ...」
俺は話そうと決めて今日あったことを話した。
優吾は静かに、そして真剣に聞いてくれた。
「そっか...辛かったね。上手くできない日もあるよ。明日からまた頑張ろう！」
そう言ってぎゅっとしてくれた。
辛い事があったら“そんな事くらいで”などと否定せず、寄り添ってくれるのが沢山ある優吾の良いところのひとつだ。
「優吾、ありがとう。」
自然と涙が零れていた。
「いえいえ、たいした力にはなれないと思うけど、困った時は俺を頼れよ...!」
そういう優吾がかっこよくて、ますます惚れてしまうよ。
「優吾好きだよ！」
「ジェシー、苦しい...」
「あーごめんー！」
「良かった、いつものジェシーだ。」
「おかげさまで！」
本当にいつもいつも感謝している。
冗談抜きで、俺はもう優吾無しでは生きていけないな。
＊＊＊
頼もしいygさんが書きたくてできた緩めのお話です...! Yellow×Redと表記しましたが左右どちらに捉えて頂いても構わないです！
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ゆきんこっぺ(プロフ) - トマト！さん» 夜分遅くにすみません。リクエストして頂いた作品なのですが、出来上がったもののR18フラグが立ってしまい新しく『滲んで、溶ける』という方で作らせて頂きました(>_<)そちらを見て頂けると嬉しいです...! (2021年8月13日 0時) (
レス) id: 109fbc533d (このIDを非表示/違反報告)
トマト！ - こんにちは！！もし良ければ、どのcpでもいいので結構濃い裏を書いて欲しいです、、！ (2021年8月8日 2時) (レス) id: 810e0e885e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきんこっぺ | 作成日時：2021年7月21日 18時
