記録30 ページ5
貴女said
貴女(レントの唐突に変わる礼儀正しさはゲーム時代のオフ会でもそうだったな…)
ギルド『幻影騎士団』はゲーム時代から実際に会っての交流が多く “愉快な旅芸人達” と言うあだ名のギルドとしても有名だった。
その事が大地人の間で有名なのか交流を深めようとする。
レントとのダンスが終わるとすぐに男女問わず私やレントの回りに大地人が集まる。
それを見ていた他の円卓会議メンバーは……
黒いオーラを放つ眼鏡達と
親の目のような微笑ましい顔をしていた……
私は一つため息を突く。
それはソウジロウ以外の男の人と接している罪悪感や年上の眼鏡コンビがまた何かするのだろうと言う不安からだ。
そんな事を思っていると
舞踏会はあっという間にお開きになり
私は最初に案内された部屋に戻った。
＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
部屋につく。
すぐにドレスから寝間着に着替えベットにダイブする。
そして天井を見ながら深々と深呼吸をする。
貴女「やっと……終わった」
ppp-ppp-
貴女「念………話？」
急に鳴る念話が誰からか知る為に画面を操作するとそこには＿ソウジロウ＿の文字が表示されていた。
慌てて念話に出ると………
ソウジ「昨日ぶり、A‼」
貴女「ソウジ!？急にどうしたの…？」
ソウジ「恥ずかしい話…Aの事が気になっちゃってね。それにそっちはどうかと思って」
貴女「イースタルはいい所だよ。でも…貴族達は警戒心が強いみたい……」
ソウジロウは私の話を聞いて声でも分かるほど残念そうに頷いていた。
そして………
ソウジ「あ、もうこんな時間……そろそろ」
貴女「名残惜しいけどね、お休み」
ソウジ「うん！あ、A」
貴女「ん？」
ソウジ「“＿＿＿＿＿＿＿”」
寂しそうな声で挨拶を交わし念話を切ろうとした時私の耳には確かに聞こえてきた愛しいソウジロウの声。
その言葉は目の前で恥ずかしそうに照れるソウジロウが連想させるほど嬉しく実感のある意味の言葉だった。
“海が綺麗ですね”
＿＿＿意味:私は貴方に溺れています＿＿＿
貴女said end
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