3話・一つ一つが ページ7
「…!そっち行った!!」
「了解です!」
「…恋、俺たちは反対側から周り込むぞ」
「はいっ、わかりました!」
都会の中にある、一つの廃墟となったビル。
そこに、ツキノ探偵社「Gravity」の睦月始と如月恋、「Puroseraru」の文月海と神無月郁が居た。
現在、彼らは仕事中だ。数日前。この廃墟に、我らの敵であるボート・マフィアが居座っているという情報を聞きつけた。戦闘が長引くと予想し昨日の夜から待機しており、さっきやっと居ることを確認した。
そして敵に見つかり逃げられたので、ビル内で鬼ごっこ中である。
このツキノ探偵社だと戦闘構成員が少なく、そんな中でボート・マフィアに挑むとなると人選が必要となる。今回は、「氷輪紫鬼」を持つ始と「NEXT STAGE」の郁、「透明ララバイ」の海と「Me-lo-dy」の恋の少人数で来ることとなった。実際は恋は入れない予定だったが、誰かと一緒に行動するという約束を守る前提で来ることを許可した。
「……どうだ?」
「…一人だけ、見たことない人です」
「そうなると暗殺者、か…。気を付けないとな」
入り口が二つある、外が見える大きなガラス窓の部屋。どっちともに二人ずつ付き、相手の動向を探る。
この階にいるボート・マフィアのメンバーは一人。見たことのない人は、基本的に暗殺者でありこっちに名の渡っていない入りたての者。…だからこそ、気を付ける。間違っても、相手の人生を尽きさせぬために。
『…郁、海さん。こっも敵影確認しました、一人だけです。…でも、読めないんですよね…。始さんと郁に任せて大丈夫でしょうか?』
脳内に直接響く恋の声。彼の異能力は相変わらず、一方通ではあるが良い異能力だ。
郁と海は目で合図し、郁の異能力で返事をする。
『恋、始さん。こっちはokです、いつでも行けま…あ。…あの、俺一人でやっても良いでしょうか。何かあったら名前を呼んでください、…すぐに。15秒間待ちます、その間に返事がなけれぱ一人で行きます』
…沈黙。カチッ、カチッと腕時計の針の音がハッキリと聞こえる。
僅かなようで長い15秒は、誰の声が聞こえることなく終わりを告げた。
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風雪妃月(プロフ) - 律子さん» コメントありがとうございます!「淡い花」、良いですよねっ。私も大好きです!おぉっ、異能以外も…ですね!了解です!ご意見、ありがとうございますっ。わわっ…!そんなふうに言って頂けると嬉しいです!これからも、頑張ります!コメントありがとうございました! (2016年11月14日 22時) (レス) id: e02b3e8b6a (このIDを非表示/違反報告)
律子(プロフ) - コンビ曲、白年中の「淡い花」が好きです!設定も異能以外も書いていただけるとありがたいです!ツキウタ。も、文豪ストレイドックスも好きなので毎回楽しみにしております。頑張ってください! (2016年11月14日 22時) (レス) id: 82e57fc169 (このIDを非表示/違反報告)
風雪妃月(プロフ) - 雪姫さん» いえいえっ!こうしてコメントで、「面白い」や「応援してます」など一言でも言っていただけるのが一番嬉しいです…!今後とも、この小説を宜しくお願いします! (2016年10月31日 22時) (レス) id: 1c1d43c63a (このIDを非表示/違反報告)
雪姫(プロフ) - あ、そうなんですね。こちらこそ済みません。丁寧にありがとうございます (2016年10月31日 22時) (レス) id: 9584fec5a2 (このIDを非表示/違反報告)
風雪妃月(プロフ) - 雪姫さん» コメントありがとうございます!面白いと言ってくださると、更新の励みになります(*^^*)…それは綴りの間違いではなくてですね、わざとなんですッ…。紛らわしくってすみません>< (2016年10月31日 22時) (レス) id: 1c1d43c63a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:風雪妃月 | 作者ホームページ:
作成日時:2016年9月30日 23時