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黄色い悲鳴が上がる。
「エッ、うそうそうそっ!! なんで黒川くんと白崎くんがここにいるの…?」
「ヤバい、目あっちゃった…!」
こういうギャラリーや男子からの恨みの目線に慣れている黒川と白崎。二人ともそれぞれの金瞳と蒼瞳をサーチライトにしてターゲットを探している。
ちなみにこの学院は『T10』『S』『A』『B』『C』と五段階の分かれている。
主にAクラスに属する生徒は、各商業界隈の中の上、または上の下あたりの企業の経営者親族であることが多い。
窓から教室内の覗いていたその時、同時に二人の足が止まった。
「…Aクラス1-1の立原未来、ここに」
凛とした黒川の声が響き、それが静寂をもたらす。呼ばれてトコトコと1年1組から出てきた立原 未来はフリフリのレースで制服スカートを飾っている、巻き毛の少女。
いわゆる「ゆるふわ系」女子だった。
(ああ、そういやこいつの親のファッション会社、俺んとこの系列子会社だったな…)
手を顎に当てて白崎が心の中で呟く。
少し小柄な立原が二人に口を開いた。
「立原未来です。私に何かご用件、ですか?」
「ええ、立原」
黒川が笑み、白崎を見る。
(間違いねぇ白崎、コイツ、Aクラスの"女王様"ってやつだ)
(ああ。さすが俺たち、見る目があるねぇ)
白崎は満足げに頷き返した。
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月読命 - かえで@チョコさん» ありがとうございます! 不定期更新で申し訳ありませんm(__)m コツコツ頑張ります(´▽`*) (2019年8月9日 13時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
かえで@チョコ(プロフ) - コメ失礼します。すごいおもしろいです。無理せず更新頑張ってください!! (2019年7月30日 16時) (レス) id: 0ad8883201 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと工場(プロフ) - 月読命さん» なるほど、そういうことでしたか。素敵な作品にケチをつけてしまい、申し訳ございません。更新頑張ってください…! (2018年5月18日 14時) (レス) id: ab8cdc86fc (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - と分からないことが本当に多いです、申し訳ございません…!! もう少しお待ち下さい。 (2018年5月14日 22時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - ちょこれーと工場さん» い、いえいえいえ、こちらこそ説明不足で申し訳ございません…!! も少ししたら詳しい夢主さんのプロフィールを添付する予定でいて、そのタイミングあたりであだ名などの細かい辺りの登場人物設定を出そうかな、と思っています…。このジャンルは初めてなので、いろいろ (2018年5月14日 22時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
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