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「あれ、あの子…えーと、何だっけ? 快斗のクラスだろ?」

「蒼井さん」


言い終えるかわからないままに即答した快斗に雪成は思わず目を見開いた。


「へえ、可愛いじゃん。お前あの子好きなの?」

「うん、好き」


ブッ! 何か聞こえたと思ったら、自分が噴き出した音だった。冗談半分で聞いただけなのにまさかその答えが返ってくるとは思いもしなかったのだ。

疑い100%の目で、テーブルに腕を組んでその中で顎をつける快斗に目線を合わせる。


「正気? あの子、確かフェリスだったよね?」


快斗は脱力気にへらへら笑って見せた。


「それゼロにも聞いた。でも好きぃー」


あまりにも真っすぐな言葉に、思わず息を飲む。そして、雪成はこちらも笑みを浮かべた。瞳にはいつもと同じ、悪戯な光がまたたいている。


「そう」


改めてこちらに背を向けて座っているAの姿を頭から足の先まで一瞥した後、視線を快斗をニヤッと見つめた。


「いい身体つきしてるじゃん。顔もかわいーし」

「…と言うと?」


快斗から、はっきりと悪意のこもった射貫くような目線で無言の内に咎められているような気がしなくもないが、そんなことは雪成の好奇心の敵ではない。


「…んーん? 何もぉ?」


バチィッ!!

と、どこかで火花が激しく弾けるような音がした気がしたAは、思わず辺りをキョロキョロと見回した。


「…気のせい?」


そしてここには、気のせいじゃないよ、と彼女に教えてあげられるような人物はいない。

快斗や雪成が購買のテーブル席に座ったことで、それに気が付いていなかったA以外の生徒が皆蜘蛛の子を散らすようにどこやかしこに行ってしまったからである。

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月読命 - かえで@チョコさん» ありがとうございます! 不定期更新で申し訳ありませんm(__)m コツコツ頑張ります(´▽`*) (2019年8月9日 13時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
かえで@チョコ(プロフ) - コメ失礼します。すごいおもしろいです。無理せず更新頑張ってください!! (2019年7月30日 16時) (レス) id: 0ad8883201 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこれーと工場(プロフ) - 月読命さん» なるほど、そういうことでしたか。素敵な作品にケチをつけてしまい、申し訳ございません。更新頑張ってください…! (2018年5月18日 14時) (レス) id: ab8cdc86fc (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - と分からないことが本当に多いです、申し訳ございません…!! もう少しお待ち下さい。 (2018年5月14日 22時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)
月読命 - ちょこれーと工場さん» い、いえいえいえ、こちらこそ説明不足で申し訳ございません…!! も少ししたら詳しい夢主さんのプロフィールを添付する予定でいて、そのタイミングあたりであだ名などの細かい辺りの登場人物設定を出そうかな、と思っています…。このジャンルは初めてなので、いろいろ (2018年5月14日 22時) (レス) id: 3990fcd378 (このIDを非表示/違反報告)

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作者ホームページ:   作成日時:2018年1月26日 17時

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