[ＨＱ][東京喰種]猫と喰種[男主]

プライバシー、 赤葦side ページ13

ブーッ、ブーッ……




地面に置いてあるジャージのどれかから着信音が聞こえてきた。




「あー、多分千鶴川だと思うわ……」




「黒尾さん、千鶴川の着信音知ってるんですか？」




「うん、結構な確率でケータイ鳴るから。」




結構な確率？




「まっ、見てみよーぜ！気になるし……」




「木兎さん、プライバシーって知ってますか？」




「まぁ、俺もちょっと気になってた！！」




と、黒尾さんが千鶴川のジャージから真っ白なスマホを取り出した。




スマホはロック番号を打たなくて良いから、そのままスマホの中を2人で楽しそうに見ていた。




「おい、黒尾ッ！これ、女子の名前！！」




「トーカって誰だ？」




『トーカ』と言う女の人から電話があったらしい。




他にも、西尾さん、リゼさん、ウタさん、などいろんな人の名前があった。




勿論、カネキさんもあった。




「あー、千鶴川帰ってきましたよ。」




千鶴川が帰ってきた事を伝えると、『トーカって誰か聞こう』と黒尾さんが言ってきた。
俺は止めてもなかなか聞かないので諦めた。




「ウゲッ……ちょっと、何勝手に人のスマホ見てんッスか〜？」




千鶴川は、自分のスマホが見られていることに気付くと、一瞬本当に『ヤバイ』そんな顔になった。




「なぁ…このトーカって人、誰？」




「俺も知りたい。」




スマホを持った黒尾さんの発言に続き、木兎さんが同意してきた。




「その人ですか？その人は〜」

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