スパイク ページ6
『合宿だ!』なんて騒いでる暇はなく、
『やばい、迷惑掛けないようにしないと!』の方が大きかった。
周りの人に比べ直射日光に身体が合わないらしく良く外練のときは倒れて見学をしている。
今も外で烏野を待っていて少し日光に当たっただけだが身体が少しだるく...しんどくなってきた。
「無理すんな、日影に居ろよ。」
「あっ、はい。スミマセン...」
「謝ることねぇだろ?」
通りすがりの黒尾さんが、僕の頭をポンポンと叩いて行った。
日影で休んでいると真っ黒のジャージに身を包んだ人がやってきた。
「「チワーッス!!!」」
「あっ、こんにちは!?」
焦って立ってしまったせいでペットボトルの中に入っているスポドリが溢れてしまった。
「うわぁ!?」
「えっ!?だっ、大丈夫ですか!!??」
「たっ、多分大丈夫....です....?」
真っ先に心配して下さったのは黒髪、短髪の背は低めのもののなんとも言えない大人なオーラを出す人だった。
僕は何してるんだ...第1印象最悪だ...
おかげて長ジャは甘い匂いになった。
「あっ、えーっと、部屋ですよね?」
「はい。」
「なぁ、大地!俺らの学校とは違って綺麗だな?」
「あぁ、確かに綺麗だな。」
「ここが烏野の男子部屋です。女子はマネ全員同じ部屋でそこの部屋の1部屋開けた部屋です。」
「「うっす!」」
「荷物置いて準備出来たらそこの階段を1階まで降りて渡り廊下を真っ直ぐ行った第1体育館に来て下さい。」
「ありがとなー!」
爽やかな笑顔の灰色の髪の彼は眩しいくらいの笑顔で言った。
25人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:孤月蛍磨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tukisimaka1/)
作成日時:2015年6月18日 20時