[HQ]烏の女王、コートの女神

シャコバサボテン 貴女side ページ43

清水さんや山口に『仲直りしなよ』って言われる。
でも、謝ろう…って思ってカレンダーを見るとテスト期間に入ってしまっていたり。
教室に行ってももう帰った、って言われる。




教室には先生が話す声と、言わいる1軍女子や1軍男子のヒソヒソ話、手紙回し…
いつもなら『真面目に授業受けろよ』なんて思う私も今日はノートが真っ白のまんまだ。

次々と黒板に書かれた文字が消えていく。
焦って書く気にもなれない。
まぁ、テストまであと少しあるからな…

何回も…何回も時計を確認する。
教科書以外は閉じっぱなし、筆箱のシャーペンもしまいっぱなし。
全ては早く月島の教室に行くために！！




終礼も終わり急いで鞄に荷物を詰めて、掃除当番に当たってないことを確認してダッシュで上の階へ上がる。




谷地「先輩、教えて欲しいことが…」

A「ごめん、また、今度。」

谷地「はっ…はぁ…？」




お願い、まだ帰ってませんように…！！

そう願いながら、教室に顔を出す。
流石に教室がざわめく、
他学年が教室に来てるわけだし…




山口「あっ、先輩！！」

男子A「うそぉ！？男バレー部の人！？」

山口「うん、まぁね！…で、どうかしましたか？」

A「月島…いるかな…？」

山口「はい、いますよ！」




月島ヘッドホンをつけて山口が帰ろう、と言うのを待ってるであろう月島がいた。
山口が呼び私の顔を見ると少し嫌な顔をした。




A「ちょっと、良いかな？」

月島「なんですか？」

A「私、そう言うのよく分かんないけど。なんか、ちょっとしたことですれ違うのとか良くないと思う。」

月島「？…はい…？」

A「そっ、それで…私が月島のこと気にかけられなかったのが悪かったと思ってる。だから、謝る…ごめん。」

月島「…ぷっ…あははははっ！」

A「へっ…！？」

月島「いや、全然気にしてません。むしろ、僕か謝らないとダメですよね？」

A「笑うなよ。」




せっかく誤ったのに…
笑うか、フツウ。
ちょっと、イラッとした。

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