[HQ]烏の女王、コートの女神

南京黄櫨 貴女side ページ40

清水さんに『素直な気持ちが1番』って、言われた。
正直どうしたら良いのかなんて知らない。
だから取り敢えず、月島に話せばいつも道理になるはず…多分…




なんて自分に言い聞かせ、彼に話しても彼はいつもより素っ気なく『そうなんですか。』と言ってすぐに何処かに行ってしまう。
私はここが1年のフロアそして月島の教室の前なんて考えずにそこにボーッと突っ立っていた。




山口「先輩、大丈夫ですか？」

A「へっ！？あっ、うん。平気だよ。」

山口「でも、大丈夫なように見えませんよ？」

A「ほんとになんでも無いよ。」

山口「なら良いんですが…ツッキー、最近元気無いんですよね……」

A「あっ、それが！！」




山口は頭を傾けて不思議そうな顔をしていた。
私はどう説明すれば良いのか分からなくて頭は混乱していた。




山口「大丈夫ですよ。落ち着いて整理して下さい！」

A「あっ、ん？えーっと…」

山口「おっ、落ち着いて下さい！！」

A「そうだ、思い違い？ってやつ。」

山口「それはどう言う…」




私は彼…月島のことを話した。
それに、私は山口を信頼している。誰にも言いふらさない…と。
話終わると山口はいつも道理の可愛い笑顔で笑いながら私に言った。




山口「大丈夫ですよ。ツッキーって、ちょっとした事で拗ねちゃうんですよ。」

A「えっ、うん。」

山口「あれですよ。電話してきたリエーフに対して先輩はいつも見せない笑顔、口調で話した。つまり、ツッキーは後輩としてじゃなくて彼氏として特別な扱いを受けたいんじゃ……」

A「うん、だよね…やってみる？で、なんで山口が彼氏って知ってるわけ？」

山口「秘密です！！」

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