56話 ページ9
『《悪》から学ぶ、ヴィラン座学〜』
1-A
『ヴィラン座学!?』
それからと言うもの。
BEAST先生？は、特別講義として《ヴィラン座学》を行うと言って張り切っていた。
相澤先生曰く、今日1日分くらいの《悪》しか残ってないので昨日の様な事態にはならないらしい…
BEAST先生は剣獅子先生とはまた違う雰囲気を纏っていた。
それでも、話してみると以外と普通だったり…
常闇
『本当に昨日とは別人の様だ』
BEAST
『ん〜、そうですねぇ。あの時は外に出られた興奮で本能のままに行動する、正に獣の様な状態でしたからねぇ』
轟
『それで名前が《BEAST》…』
BEAST
『その答えだと半分正解です。本来は、私ともう1人の私が一緒だったんで、私の事だけをBEASTと呼ぶ訳ではないのです』
葉隠
『んんん〜何かややこしい〜』
確かにBEAST先生と剣獅子先生。
2人を分けるにはおかしくて、でも一緒という認識も中々出来なくてややこしい。
BEAST先生は、極端に別人格と捉えた方が分かりやすいならそれでも良いと言ってくれたのでそう考える様にする。
BEAST先生は、BEAST先生なりのヴィラン像という物があって、これまで経験してきたことや実体験を全て話してくれた。
未知の経験からか、時間はあっという間に過ぎてしまって、気づけばヴィラン座学の時間も終わりに近づく。
BEAST
『1日特別講義のヴィラン座学はこれで終わりますが、最後に復習です。』
BEAST
『誰もが心に悪を持ち、誰もがヴィランになり得ます。それが環境なのか、先天的な何かなのか後天的なのか。それはヒーローも同じ事。ヴィランだけが、特別な《異種》ではない事を忘れないで下さいね』
BEAST先生はまるで自分を語る様に講義を終えた。
知識として、皆どこかで再確認をさせられた気分だった。
剣獅子先生から生まれたBEAST先生の様に、ヒーローであった人からヴィランが生まれる。
誰もがヒーローになり得て、誰もがヴィランになりえる。
曖昧で複雑。
僕達にはまだ理解出来ない事もある。
それでも、BEAST先生が話をしたのには理由があるから…
自虐的な話をしたBEAST先生に、少なくとも僕の好感度は上がった。
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月王子(プロフ) - かっちゃん様 コメントありがとうございます！そう言って頂けると凄く嬉しいです！とても励みになりました。これからも暖かい目で読んで頂けますと幸いです！ (2020年6月5日 22時) (
レス) id: 3b2a481344 (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん - めちゃくちゃ面白いです！1から一気見しちゃいました！笑相澤先生カッコよすぎるー！この先がすごく気になる！！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月4日 21時) (レス) id: 1736336eab (このIDを非表示/違反報告)
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