55話 ページ8
〜翌日〜
〜♪
予鈴の音がなって、生徒達は反射的に席に着く。
ガラガラｯとドアを開けて入ってきた相澤先生の後ろには、剣獅子Aの姿があった。
ビクリと体が反応する者が多数。
あの狂気にあてられた者だけが素早く感じ取っていた。
相澤
『おはよう。今日は剣獅子先生からご挨拶がある』
少しざわつく空気に、にこやかに微笑んでいる剣獅子先生。
『昨日は取り乱してしまい、すみませんでした。皆さんに学んでもらう場を自らで壊してしまって…教師として情けないです』
峰田
『な、なんだ…いつもの先生に戻ってんのか…』
ホッと胸を撫で下ろす一同の前で、悲しげに肩を落とす剣獅子先生。
『本当に…申し訳ありませんでした』
深々と頭を下げる剣獅子先生を見て、先生に感じていた恐怖感は消えていく…
『本当に…』
ポツリと呟いた言葉に、前にいた生徒の数名が反応する。
BEAST
『申し訳ない…小鳥さんたち』
ガタガタガタｯ
その言葉に、その目に、感じた事のある感覚で素早く席を立つ数名。
峰田
『戻ってなかったのかよぉぉおぉぉぉ！！！！』
切島
『雰囲気だけみてぇだな!?』
クラス内の空気で、BEASTを知らない生徒も《狂気》だけは感じ取っていた様で
耳郎
『ちょ、梅雨ちゃんまで、何!?どういうこと!?』
蛙吹
『剣獅子先生の方には戻ってなかったようね、とても危険だわ』
相澤
『…一旦落ち着け。BEASTも、その雰囲気戻せ』
静まる教室内で、剣獅子…もといBEASTは『すみません』と微笑んだ。
相澤
『昨日の件から1日経ったが、ご覧の通りまだBEASTのままでな。今は理性ある方だから危険もない。驚かせて悪かった』
BEAST
『すみません、雛鳥さん達。改めまして、昨日は大変お見苦しいところを見せてしまってごめんなさい』
急展開に脳処理が追いついてない状況で、話は続いていく。
その話の中で、剣獅子先生…今はBEAST…さんは自身の状況を説明してくれた。
《種》が露出してBEASTが出てきてしまった以上、隠している事も出来ないと判断したとBEASTさんは言っていた。
BEASTさんは剣獅子先生そのものだけど、お互いは夢を見ている感覚なのだという。
BEAST
『本来は別人格と位置づけて分ける事自体おかしな話なんですが…』
致し方ないんです。と、微笑む先生からは確かに剣獅子Aの面影が見えた。
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月王子(プロフ) - かっちゃん様 コメントありがとうございます！そう言って頂けると凄く嬉しいです！とても励みになりました。これからも暖かい目で読んで頂けますと幸いです！ (2020年6月5日 22時) (
レス) id: 3b2a481344 (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん - めちゃくちゃ面白いです！1から一気見しちゃいました！笑相澤先生カッコよすぎるー！この先がすごく気になる！！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月4日 21時) (レス) id: 1736336eab (このIDを非表示/違反報告)
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