54話 ページ7
上鳴
『ショートする前まで…ってのは難しいもんだ』
切島
『ははっ!!直撃したBEASTにはかなり効いたみたいだけどな!!すげぇぞ!!』
直撃でないにしろ電撃は確かに切島にも伝わったはずなのに平気でいる切島がかなり凄い。
BEASTは体内に金属がある為、余計に電気が回りやすいのか気を失ってぐったりと倒れていた。
相澤
『お前達…本当によくやった。訓練はこれで終わりとする。後日この事をふまえて評価を出す予定だ。…本当に、無事でよかった。』
緑谷
『あ…あの。相澤先生…』
相澤
『何だ』
緑谷
『その…』
もごもごと上手く伝えられない様子の緑谷に、蛙吹が呟く。
蛙吹
『ビースト先生はどうして、暴走なんかしちゃったのかしら。私が見るからに、切島ちゃんが先生のあの部分を傷つけてからなのよね』
指さすその先は、倒れたAの胸元。
今は出血等していないものの、前よりは少し萎んだ種が俺には見えている。
相澤
『その事についても…また後日キチンと話そう。』
俺のクラスはつくづく、揉め事に巻き込んでしまう。
Aも良かれと思って油断したのだろうか。
《種》を知らない生徒達にとっては、この訓練は過酷すぎた。
その代わり、大きな成長にも繋がったと確信は持てる。
その点は成功とも言えるのか…
生徒達全員に訓練の終了を伝え、倒れたAを抱える。
今日のでどれくらいの《悪》が漏れ出たのか。
…以前よりずっと強烈だった。
俺の捕縛布だけは斬れないはずだったのに。
久しぶりに持ち上げたAの体は、何だか少し重く感じた。
あくまでも体重の話ではない…
気持ちの話だ。
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月王子(プロフ) - かっちゃん様 コメントありがとうございます!そう言って頂けると凄く嬉しいです!とても励みになりました。これからも暖かい目で読んで頂けますと幸いです! (2020年6月5日 22時) (レス) id: 3b2a481344 (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん - めちゃくちゃ面白いです!1から一気見しちゃいました!笑相澤先生カッコよすぎるー!この先がすごく気になる!!更新頑張ってください!応援してます! (2020年6月4日 21時) (レス) id: 1736336eab (このIDを非表示/違反報告)
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