51話 ページ4
つまらない。
つまらないつまらない…つまらない。
逃げてく小鳥達。
美味しそうな小鳥達。
全然捕まえられなくて、つまらない。
全然抵抗しなくて…つまらない。
威勢のいい小鳥は、静かになっちゃった。
半分冷たい小鳥は、遠くに飛ばしちゃった。
緑の小鳥は…
あぁ、まだいた。
BEAST
『ごめんなさい。皆、さよならなのに。こんなに生かしてしまって。…ごめんなさい』
怖いんだね。恐いんだね。
なら、早くさよならしないと。
怖がらないで、あぁ…恐がらないで？
一瞬だから…ね？
黒い小鳥も、手がいっぱいある小鳥も、愛する人の居場所を吐かない。
BEAST
『緑の小鳥さん。私の彼はどこ？』
舌の長い小鳥さん、舌が腕に巻きつくから緑の小鳥さんを斬り損じる。
BEAST
『貴女は緑の小鳥さんの次よ…？』
舌を引っ張るとカエルのように鳴くの。
カエルは小鳥さんじゃないのに。
BEAST
『さぁ…もうおしまい。』
手を前にゆっくりと持っていけば、時が止まった様に動かなくなる緑の小鳥さん。
彼を知らない貴方達は、泣くしか出来ない。
鳴くしか出来ない。だから。
皆さようなら。
勢いよく剣を飛ばした。
＿＿＿＿飛ばしたのに。
緑の小鳥さんは赤くならない。
剣は威力が無くなったように、重力に従って地面に落ちた。
BEAST
『あれ…？』
これはなぁに？
カランと音がして落ちた私の剣。
息を飲むのも、遅すぎたのね。
横から白い布が私を覆い尽くす様に伸びてきた。
これは…これは…
あぁ＿＿＿＿
・
・
・
BEAST
『愛しい＿＿＿＿彼だわ』
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月王子(プロフ) - かっちゃん様 コメントありがとうございます！そう言って頂けると凄く嬉しいです！とても励みになりました。これからも暖かい目で読んで頂けますと幸いです！ (2020年6月5日 22時) (
レス) id: 3b2a481344 (このIDを非表示/違反報告)
かっちゃん - めちゃくちゃ面白いです！1から一気見しちゃいました！笑相澤先生カッコよすぎるー！この先がすごく気になる！！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年6月4日 21時) (レス) id: 1736336eab (このIDを非表示/違反報告)
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