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てつやくんが真剣な顔で
わたしにりょうくんが好きなんでしょ、と聞いてくる。
ボケてるの？
それとも本当にそう思ってるの？
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「・・・え？」
『・・・え？』
いや、ちがう、
あなたが好きなんですけど・・・
まあもちろんそんなこと言えるわけなく。
どうしよう。困ってしまった。
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ニ「洗濯終わりましたよー。」
わたしの服を持って近付いてくるいくとくん。
助かった。
『あ、ありがとう、！』
トイレで自分の服に着替える。
脱いだてつやくんの服を畳みながら廊下へ出ると
ん、と手を出すてつやくんと目が合う。
『え？いや、洗って返すよ、！』
「・・・そう？じゃあ、お言葉に甘えて。」
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そうは言ったものの
てつやくんに直接返す手段がないことに気付いてしまった。
どうしよう。
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『ね、ねえ。』
ソファで寝転がってスマホをいじるてつやくんの
おなかをちょんちょんする。
「・・・ん、？」
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これ、俗に言うチャンスだよね。
わたしも少しはアピールしないと。
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『今度・・てつやくんのお家、行っていい、？』
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部屋で雑談していたみんなが、何故か急に黙る。
顔から火が出そう。
そんなみんな見ないでよ・・
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『い、いや、別にそんな変な意味じゃなくて、その、服を返したくて、えっと、・・』
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一斉にみんなが笑う。
吹き出した、っていう方が正しいかもしれないけど。
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あー、恥ずかしい。
てつやくんの家に行きたいって言ったことも、
焦って弁明したことも。
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思わずしゃがんで顔を手を覆う。
誰とも目を合わせたくない。
穴があったら隠れたいとはまさにこのこと。
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り「てつやの家は知らない奴いっぱいいるから
来週もここに来ればいんじゃない？」
虫「たしかに、それいいじゃん。」
と「てつやん家の居心地ここより悪いだら？」
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えっと・・
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顔を上げて
てつやくんの方を向く。
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「うん、来週も迎えに行ってあげる。」
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来週はちゃんと服持って来りん、とわたしに言うてつやくんに
みんながおい！とツッコミを入れる。
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よかった。
来週もまた会える。
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ぴ - こんな素敵なお話が無料で読めるなんて…。。とても面白かったです！今から続編見てきます楽しみです！ (2021年1月8日 21時) (
レス) id: f511a09636 (このIDを非表示/違反報告)
Mrs.ぱんぷきん(プロフ) - 完結おめでとうございます！！橙さんのピュアピュアなお話はやはり良きですなぁ〜！今後のお二人にも期待ですね！！！素敵なお話をありがとうございました！ (2020年12月19日 7時) (レス) id: 3c19ec381c (このIDを非表示/違反報告)
おかゆ(プロフ) - はじめまして！小さい小さいおじさんに思わず笑っちゃいました！すれ違う2人の気持ちにギャンギャンしてます！これからも更新楽しみにしてますー！！ (2020年10月27日 1時) (レス) id: 2797378088 (このIDを非表示/違反報告)
はち(プロフ) - はじめまして(*^^*)新話がでるたびにニヤニヤしながら見ています(*´ー｀*)緑推しですが、橙もいいですねー！ (2020年10月19日 5時) (レス) id: 4e98ffd1fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ね子 | 作成日時：2020年10月16日 10時
