【w.r.w.r.d】私の記憶が無い幼馴染 3 (ページ1)

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～you side～

今日は2月20日

今日もいつもと変わらず、頭が痛い
大学試験の前期が終わって結果発表の後、直ぐに起き始めた異変

グルッペンも同じだった

私とグルッペンは同じ学部で、前期で受かっていて
でも、頭痛は治まらなくなっていた

カレンダーを見るたびに、あの日が近づく事を実感させられて、憂鬱になってくる

「Aちゃん？」
「...ん？何？」

「いや、ボーっとしとったから
...大丈夫？」

「ふふ、大丈夫
心配してくれてありがとう」

実際、少し治まってきている
...一時的なものだけど...

ああ、皆には迷惑かけてばっかり...

なんだか、弱ってるのかな....私....

いつも楽しかった学校が少し憂鬱になりつつあるが、みんなといると安心できる

それに、帰る時の雑談は大好きだ

今日も笑って帰る

毎回家まで送ってもらってしまって申し訳ないのだが、皆が折れてくれないので私が折れるしかなかったのだ
でも、ありがたいし、最後まで笑って居られる

最近は勉強もしなくなってきている
めんどくさい気持ちが大きすぎて...
笑えない事なんですけどね......

ま、でも、もう大学には受かってるからね
安心はしてる

そんな事を思いながらソファーに座る
すると、グルッペンからメールがきていた

『2月28日は空いてるか？』

その日付けに思わず固まる
グルッペンを危険な目に遭わせてしまった日になにを...

不安を抱きながらも返信をする

『空いてるよ
どうかした？』

『ああ、他の奴らは用事があるみたいだが
一緒にスーツバイキングに行かないか？』

そんな返信に笑いが堪えられない
1ヶ月に1回のペースで普通行かないよね

でも、グルッペンらしいなぁ...って思ったり

『いいよ
でも、食べ過ぎは良くないからね？』

『...チョットナニイッテルカワカラナイゾ』
『...行かないよ』

『分かったゾ！食べ過ぎないゾ！！』

「ふふっ、ふふ」

笑いが堪えきれないグルッペンの反応は昔と変わってなくって
詳しい日程などを決めてから会話は終わった

寂しいなぁ、なんて

でも、昔と同じように接する事が出来て、嬉しい

頭痛は珍しく無くて
気分も良い

私はそのまま夕飯を食べて、お風呂に入って、寝てしまった