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42. ページ42

〜grppn side〜

ガンッと大きな音がしたと思ったら、星宮さんは今にも倒れそうだった

そして、背中を支えながら大丈夫かと話していると、大丈夫と言われるが直後、彼女は倒れた


額に触れればさっきよりも熱くなっていた


誰もいない廊下を歩く
慣れない事だが、横抱きにして運んでいた


ふと、手に生暖かいものが当たった
見ると、彼女の目からは涙が零れ落ちていた


「....い....!
....う....で!」


魘されていた

暫くは魘されていたが、保健室に着きベットの上に降ろすと魘されなくなった



「...あ、そう言えば鬱たちがまだ残っているのか
連絡しておいた方がいいな」


うちの学校はスマホは大丈夫だから助かった


「もしもし、鬱か?」

『お?グルちゃんやんけ、珍しい、どったん?』

「ああ、お前の先輩が倒れた、保健室にいるから迎えに来い」


『...はぁ!!??先輩が!?
あのいかにも健康体の先輩が!?

今行くわ』


焦ったような声色の鬱はそのまま電話を切った


すると、星宮が手を上げた


「......助けて、誰か、助けてよ....」

そう言った彼女が伸ばした手を思わず握った


「なんでだ?お前を見てると、守りたくなってくる...」


その時、バンッと扉が開く音がしたので思わず手を離した


「先輩!?」

「はは、鬱、煩いぞ
ここにいる」


そういうと、カーテンの向こう側から入ってきたのは鬱だけでなかった

トントンとオスマンも居た


なんというか、珍しいメンバーな気がするんだが


「え?てか、倒れたって本当なん?」

「あ?ああ、そうだ
顔色がよく無かったから大丈夫か?って聞いたんだが大丈夫って返ってきた直後に倒れた

だから保健室まで運んで来たんだ」


「そっか......」


3人は何とも言えない顔をしていた

彼女は人を惹き付ける
その影響が、3人に特にあるように見える

いや、また別の事に関してな気もするが


さて、俺は邪魔者になりそうだな

帰るか


「じゃあ、後は任せたぞ
俺は帰るからな」

「あ、おん、分かったわ」


保健室が出て、昇降口に向かった時、何かが頭の中を過った


「......まで...、..........だ...?」

「...ふ...、だ.........き」

「........ぺ...?ね..、い.........、.........いで?
.....、......し......か...?」

「わ......、...........ん...す...だ...」


あの日見た夢に出てきた女と同じ声だった

そして、なぜか懐かしさを感じた


俺は、本当に、何を忘れているんだ...?

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白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです!更新頑張ってください!(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月岡槙 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2020年8月10日 10時

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