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時は過ぎて期末が近付いた頃
私は近くの本屋に来ていた
参考書を買うために
参考書を探そうと本棚を見て居ると声を掛けられた
何かしたかな...？
と思いながらも振り返る
「Aさん、ですよね」
そこには最近知り合った人が居た
「はい
こんな所で会うなんて思いませんでしたね、エーミールさん」
前の学校でもよく図書館に行っていた私は、図書委員のエーミールさんとよく話すようになった
かなり博識なこの人、最初に本の場所を聞いた時は凄くおどおどしてて結構面白かった
始業式の挨拶で気付いてはいたけど、この人も生徒会の人
「...参考書ですか？」
行き成り参考書ですか？なんて言われたので腑抜けた声が出る
でも、エーミールさんの視線の先は私が持っている参考書
これから買おうと思っていた本
「あぁ、これはまあそうですね、参考書です」
エーミールさんは独り言のように唸り始めた
何度か声を掛けてみるも多分聞いていない
どうするべきなのか...
そう悩んでいると、何も無かったかのようにエーミールさんは
「...あの、もしよろしければオススメの参考書をご紹介しましょうか？
Aさんが持ってる参考書、私も持ってるのですが教科書と殆ど同じで学びたい事が学べないんですよね」
と言った
参考書を探すのが苦手な私にとってとても嬉しい助言だった
「本当ですか？
私、参考書を探すのが苦手な物で、お願いしてもいいですか？」
そういうとエーミールさんは何冊か持ってきてくれた
私はその中から2つ選んで買った
「すみません、エーミールさん助かりました
何か出来る限りでお礼をしたいのですが...」
本屋から出て、歩きながら話す
すると、エーミールさんは言った
「いえいえお礼なんて、ご紹介したくてしただけですので」
「いや、でも＿＿」
私が言いかけると、着信音がした
私のスマホだ
「す、すみません」
エーミールさんに一言言ってスマホを確認すると鬱君だった
取り敢えず出るか、と思って電話に出る
「もしもし？」
『あー、もしもし先輩？
今何処におんの？』
行き成り何処おんの？はないでしょ鬱君...
「今は本屋出た所なんだけど...」
『ほんま！？
いや、久しぶりに先輩とお昼食べたいと思たから、今丁度お昼の時間やし、大丈夫？』
行き成りの誘いに戸惑って中々答えが出ない、エーミールさんも居るし
『沈黙は肯定やけど、ええんやね？』
「え？ちょ、鬱君！？」
電話は切れてしまった
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白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (
レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです！更新頑張ってください！(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)
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