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「お前らふざけてんとちゃうぞ！！！」
「お前らの汚い手でAに触るな」
「ひっ、
に、逃げようぜ」
「お、おう」
そんな声の後に足音がして、段々遠のいていった
今の声だと...
「大丈夫か？A」
少しだけ目を開くと、そこにいたのは
「に、にいさん...！」
朝久ぶりに会ったばっかりの兄さん
顔は確認出来ていないが、特徴的な紫のストールと煙草の匂いで分かった
零れ落ちそうだった涙を掬い取られて頭を撫でてくれた
なんでここにいるかなんては分からないけど、取り合えず本当に助かった
そう言えば、優菜は...
と思って横を見るが、優菜は俯いている
やっぱり怖かったのかな...
そう思って手を伸ばした
「優菜？大丈夫...っ！！」
私が触れようとした瞬間、バチンッッという凄まじい音と共に手が払われた
私の手を払ったのは紛れもない優菜だった
なにか、気に障ってしまったのか....
兄さんが払われた方の手を擦ってくれているが、私はそれどころじゃない
「...ん...で...」
「え？」
「なんで！！なんであんたなんかが！！！」
最初が聞こえず、また手を伸ばしたのだが、その手は止まってしまった
優菜がこんなに叫ぶなんて...
それに、どういう事？
私、なんかしちゃった？
「あの男たちは私が頼んだのよ
あんたが穢れるようにね
でも、なんでそうやって男を味方につけて助かるの！？
意味分からない！
生徒会とも関わって！何様のつもり？さっさと消えて！！目障りなのよ！！！」
優菜とは思えない暴言に私はどうすることも出来なかった
優菜はそんな私に拳を振り上げてきた
そこを鬱君とコネシマさんが抑えてくれた
全く動けなくなってしまった私を兄さんは背中を擦ってくれた
その後、優菜は先に帰ってしまった
きっと、私との友好関係はもうないのだろう
私は1人は怖かったので、兄さんが泊っている部屋に一緒に泊まる事になった
兄さんは親戚なのでなにも問題はないだろう、という話になったからだった
就寝の時間になって、ベットに入るものの、全く眠りにつけない
そんな私に気付いたのか、隣のベットで寝ていた兄さんがこっちに来た
「寝れないんか？」
「うん...」
そう言うと昔から寝れないときにやって貰っていたことが頭を撫でてもらう事だったので、撫でてもらった
親戚でもあるためか、安心して眠りにつけた
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白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (
レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです！更新頑張ってください！(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)
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