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「うん、久しぶり」
紫のストールを靡かせながらこちらへ歩いてくる
私と彼を昔からよく可愛がってくれた親戚の人
今日は近くに来ていたらしく、声を掛けてくれたので会いに来た
わざわざホテルまで来てくれてたらしい
「＿＿＿＿＿を見たよ、同じ学校なんだってな
......大丈夫か？」
「珍しい、兄さんが優しいなんて...！」
驚愕の表情で言えば勢いよくチョップが飛んでくるがギリギリで避ける
本当に容赦ないよねこの人
いつも避けるのギリギリなんだから
「でも、兄さん
私、気にしてないからね？
もう過去の事は引き摺ってないから心配しないで」
いや、嘘
いつも彼のことばかり考えてる
この学校に来てから尚更
ただ、流石と言ったところか兄さんは険しい顔になって言った
「そういう訳にもいかないやろ
昔から見守ってきた2人なんやからな」
ワシャワシャと頭を撫でられる
「ちょ、髪が...」
「ええよ、直してやるから後ろ向いて」
言われるがまま手首に通していたヘアゴムを渡して近くにあった椅子に座る
兄さんって髪弄るの得意だったけ？
なんて思いながらも雑談をして数分後
「はい、完成したで
ちょっと待っててな」
そう言って兄さんは鞄の中から小型鏡を出してくる
鏡を開いて髪を見せてくれる
両方から少し髪を取って三つ編みにしてあり、その三つ編み2つを最後入れて一つ縛りにしてある
「すっかり見ない内に成長したな
今日は海行くんやろ？ナンパには気をつけろよ、美人なんやから」
そう手を振りながら言われるので、振り返しておく
てか美人て...
少し顔が熱くなるのが分かるがゆっくりしている暇もなく、客人が来る
「お前、何もんや
兄さんを誑かして何が楽しいんや」
この声は聞いた事があったか
生徒会役員、2年
「コネシマさん...」
言う前に振り返ったが、予想通りだった
険しい顔で立っていた
それにしても、兄さんを知ってるのか...
「何を仰ってるんですか？
兄さんを誑かすなんて、するわけないでしょう
私の親戚ですよ」
そう言うと信じられないのか、表情は変わらない
なんなんだ、勝手に疑ってっおいて
「いや、そこは信じるわ」
表情を変えたかと思うとそう言った
ならよかった、と思って横を通って部屋に帰ろうとしたのだが、止められた
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白玉色の赤えのぐ - 34、『じゃあ』じゃなくて『じゅあ』になってます。あと2こ目。更新頑張って下さい (2020年10月8日 7時) (
レス) id: 199b62a433 (このIDを非表示/違反報告)
猫( ≧∀≦) - 初コメ失礼します。内容、面白かったです！更新頑張ってください！(о´∀`о) (2020年9月30日 15時) (レス) id: f22a91ac1d (このIDを非表示/違反報告)
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