◇３． ページ3
「は？お前俺の事知らんの？」
「え、何？逆に知ってると思ったの？
全校生徒何人いると思ってんの？3000人だよ？
え？自意識過剰はやめな？？」
この学校全校生徒何人いると思ったんだよ
一学年で約1000人やぞ？
知るかっ！
「なぁなぁ、”コネシマ”って知っとる？」
鬱に聞かれて少し考える
なんか、どっかで聞いた名前...
あ、
ああ、！！
「生徒会の人の名前！...だった気がする」
「ふはっ、あってるんやけどな？
で、そのコネシマは此奴」
そう言って鬱が指差すのは金髪
「...まじで？」
ただただ単純に不思議だった
こんな奴が生徒会にいたんか
あ、でも鬱も鬱か
そう思って自己解決した
「お前珍しいやっちゃな」
「珍しいか？
...あ、更に思い出した
同じクラスじゃん」
「「今更やな！？」」
「うっさ...」
2人の声が重なり煩い
ふと、視界に時計が入る
長針が指しているのは本鈴の1分前
走って行けばギリギリか...
「ね、ね、トイレ行きたいからどいて」
「ストレートに言ったね、いいよ」
と言って素直に退いてくれる
なので2人が見えない角度までくると教室まで全力で走った
教室に入ると友達にギリギリだったね、と声を掛けられる
そして私が着席すると同時に本鈴が鳴った
しかもまだ鬱も金髪も来てない
勝った...！！
先生が鬱と金髪がいないことを確認すると笑顔が怖くなった
ご、ご愁傷様です
数学の先生怖いからなぁ
なんて考えてるとバンッと勢いよく扉が開いた
鬱と金髪だ
うん、分かってたけど
めっちゃ睨まれてる
「鬱くん、コネシマ君、何か言う事は？」
「「すみませんでしたぁぁぁ！！」」
と2人がクラスが笑いに包まれる
それにつられて笑っていると更に睨まれた
こわーい(棒)
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