2.5次元 (ページ48)

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知｢…だからね、僕みんなの事大好きだし、Aとみんなが仲良くなって嬉しいけど、僕との時間が無くなっちゃうのもいやだ｣

｢…ふっ｣

知｢なんで笑うのさ｣

いやだって。ドキッとさせるようなこと言ったかと思えば
急にまるで遊び相手取られた子供みたいなこと言うから。

小さい弟みたいでなんかお姉ちゃんになった気分。

｢大丈夫だよ。みんな良くしてくれて有難いけど、侑李といるのが一番落ち着くから。なんかわかんないけど居心地いいもん｣

知｢ほんとに？｣

｢ほんとほんと。何、寂しかったの？笑｣

知｢……うん。｣

冗談のつもりがやけに素直に頷くもんだから、
こっちまで照れちゃうじゃん。

｢侑李かわい〜｣

思わず頭をわしゃわしゃすると

知｢知ってるけど。Aのくせに生意気。ちゅーするよ｣

｢ばか。ほら、もう大丈夫？涼介待たせてるからそろそろ行こ。｣

そう言うと涼介なんていいのに、と拗ねた顔して渋々離れる。

そのまま玄関へ先に向かおうとすると

知｢A｣

｢ん？｣

───ちゅ、

柔らかな感触が小さくリップ音を立てて頬に当たって

知｢ばかって言ったお仕置き。これぐらいいいでしょ｣

すました顔で言うと
そのまま先に靴を履いて｢はやくしてよね｣って出て行った。