2.5次元 (ページ46)

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山｢国道真っ直ぐ行くだけだから案外すぐ着いたね｣

家に着き、涼介は車で待ってるからと侑李がついてきた。

8畳1Kのマンションの1室。

まさか家に誰か来るなんて思ってなかったから
部屋片付いてたっけ…と不安になりながら鍵をあける。

知｢お邪魔します｣

｢狭くてごめん。すぐ準備するから座って待ってて｣

そう言うと大人しくソファに座って
キョロキョロと部屋を見渡してる姿はなんだか子供みたい。

知｢一人暮らしなら狭くなくない？綺麗じゃん｣

｢うーん、でも年末で契約更新だから引っ越そうか悩んでるんだよね〜｣

知｢どこに？｣

｢まだ決めてない。それにお正月に引越しも面倒臭いし住みたい場所もなくて｣

前の家が土地開発の影響で取り壊しが決まったから
急遽引っ越したせいで時期も微妙だし場所も適当に決めたから拘りはない。

あと2ヶ月だというのになんにも決めてないから
更新してもいいんだけどね。

知｢ふーん……｣

そう言いながら侑李は携帯を弄りはじめた。

その間に荷物をカバンに詰め、終わったと声を掛けようとしたら

知｢A｣

呼ばれて振り返ると、いつの間にか侑李は後ろに立っていて少しびっくりした。