2.5次元 (ページ5)

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？｢ちぃ！！！！！！｣

助手席のドアを勢いよく開けて飛び出してきたのは

これまた有り得んぐらいのバカイケメン。

？？？

王子様？？？？

？｢あのっ！ありがとうございました。電話の方ですよね？｣

｢あ、どうも、、｣

山田です、と軽く名乗った彼は近寄ってくるなり
一瞬眉間に皺を寄せたけどすぐに真顔に戻って

不思議に思いながらもとりあえず状況を説明して。

運転席から出てきたこれまた色気のある
セクシーなロン毛イケメンが｢知念大丈夫？｣と後から駆け寄ってきた。

なんなんだこの人達、芸能人？

ていうか知念っていうのかこの子は、だからちぃか、

もしかしてとんでもない人だった？

ていうか一瞬顔しかめたよね？もしかして私臭かったりとか？

でも知念くんには謎にイイ匂いって言われたし……

さっきからハテナが止まらない。

そんな事を考えてる間に2人は知念くんを車に運んで、

山｢本っ当にありがとうございました、ちぃにとっても俺たちにとっても恩人です。ご迷惑をおかけしました｣

綺麗に直角に腰を曲げた。

｢いえっ、たまたま通りかかっただけなので、えっと、、大事じゃないといいですね、では｣

イケメンに勢いよく謝られたもんだから

悪いことしてないのになんとなく罪悪感を感じて
とにかく無理矢理切り上げた。

山｢あのっ……｣

山田さんが何か言いかけてたけど、

振り返って軽く会釈だけして足早にその場を去った。