2.5次元 (ページ38)

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とりあえず。

ゆーてぃーから改めてちゃんと状況を説明してもらった。

光｢Aの血さ、なんかヤバくない？｣

中｢そう！ヤバいよね！美味すぎて意味わかんないぐらい｣

有｢なんだそれ。具体的にどんな感じ？｣

光｢ん〜、なんて言うんだろ、説明がムズい｣

中｢わかる、言語化ムズい｣

2人はなんかこう…ね！わかる？！そうそう！と身振り手振りで会話していて。

全然わかんない。なにそれ。

大貴は救急箱を持ってきて、
手当てしながらいいなぁ〜って手を見つめている。

『……ん、』

しばらくして騒がしかったから起きたのか、
Aが目を覚ました。

｢おはよ｣

横になっているAの前にしゃがんで目線を合わせると、

『……ゆぅ、り？』

手が伸びてきて頬をなぞられる。

、、、！！

とろんとした目。いつもより甘えた声で、
ふにゃんとしながら名前を呼ばれて

思わず目を見開いて固まってしまった。

中｢今のヤバいね｣

有｢わかる。知念の耳赤っ｣

光｢いやなんで大ちゃんも赤くなってんの笑｣

何今の。可愛すぎるんですけど。
僕より可愛いとか聞いてないんですけど。

いやー、、不覚。不意打ち食らった。

と思いきや、

『……うっ、ごめ……』

とAが急にポロポロ泣き出した。