2.5次元 (ページ34)

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すぐ近くの居酒屋へ入り、飲み始めると
嫌そうな顔していた人たちも気分良くなって
楽しそうに盛り上がっている。

私もものすごいペースで飲まされ、だいぶ飲まされた頃

流石にまずいと席を立つ。

｢……あ。｣

御手洗へ行くと丁度生理がきてて
アプリで確認すると予定日より大幅に遅れている。

なんか体調悪いと思ったら……

ストレスかな、最悪だ

通りで今日は酔いが回るの早いと思った

幸いナプキンが備えられている親切なお店だったので
事なきを得て席へ戻り、

｢そろそろ私終電なので……｣

と抜けようとすると

上司｢じゃあ最後の1杯！｣

と日本酒がなみなみ入ったお猪口を渡される。

本日二度目のふざけんなクソジジイと思いながら
これで帰れるならと一気に飲み干す。

足早に店を出て駅まで歩みを進めるも

思ったより酔っているみたいで頭がぐわんぐわんする。

確実にトドメの1杯が効いてるな…

｢あっ｣

そう思っていると足元がもつれて
アスファルトの上で思いっきり転んでしまった。

…何やってるんだろう私。

転ぶなんていつぶり……

呆然としたまま、生理痛も酷く、あまりにもしんどくて

立ち上がることも出来ずそのまま座り込んでしまった。

……ヤバイ。動けない。

額に冷や汗をかき、気持ち悪いしお腹痛い。

終電も間に合わないし、この時間にこの辺は人通りも無い。

少し先の大通りにいけばタクシー拾えるけど、立ち上がることすら出来ない。

手をついた時に擦りむいてしまった左手は
血と小さい石でぐちゃぐちゃ。

なんか、情けないなあ
そう思ったら目がじわーっと熱くなってきて。

絶望的な状況で、
半泣きになりながらぐるぐるする頭で必死に考えた結果

頭に思い浮かんだのは、あの人達だった。