2.5次元 (ページ4)

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…当たり前だけど来るまで私帰れないよね……

いやさすがにここまで来たら置いて帰るとかしないけど……

早く帰りたかっただけなのに。迎えが来たら速攻帰ろう。

とりあえずなんとかなりそうでよかった…

安心した途端にポロッと涙が溢れた。

突然目の前で人が倒れてるんだもん、

冷静になろうとした反動で今になって怖くなってきた。

意識のない"ちぃ"くんを抱えながらポロポロ涙を流す私。

傍から見たら変な酔っ払いにでも見えるかな……

そう頭上でメソメソ泣いてるもんだから
零れ落ちた涙が彼の頬を濡らしてしまった。

｢あっごめ……｣

指で拭おうとした時、彼はまたそっと目をあけて

ち｢イイ匂い……｣

そのまま手に擦り寄ってまた目を閉じた

……え、猫？ていうか起きてんの？気絶じゃなくて寝ただけ？

イイ匂いって何？

頭の中がハテナで埋まる。

変な子、本当に大丈夫なのか。

ピタッと涙が止まった私は、色々心配になったあと

ふと思い立って自分の携帯を手に取り

…よし。

そうこうしてるうちに近くに車が止まった。