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1本貰って、火をつけて息を吐く。
｢…やっぱ紙うめぇ〜……｣
そう呟けば、涼介は笑って
山｢男みたい笑｣
｢あっ、ごめんなさい｣
山｢元々紙吸ってたの？｣
｢はい、室内で吸えるし匂い気にして電子にしたけどやっぱり紙が一番です｣
笑って煙を吐くと、
山｢…Aちゃん、可愛いね｣
｢えっ？！｣
ここの人達はよく爆弾落としてくるな。。
山｢女の子だけどサバサバしてるし、俺らに媚売らないって言うか。あんまり出会ったこと無いタイプ｣
｢兄がいるんで、男に揉まれて育ってきただけで…気を付けてるけど、本当は口も悪いし。お淑やかさは勉強中です｣
あははとそう言って隣に並んでる涼介の顔を見れば
思いの外距離が近くて
山｢…いいじゃん。もっと素のA、俺には見せてよ｣
ニコって微笑むその姿はやはり王子様で。
前を向いて煙を吐く横顔が色っぽくて。
山｢まずは呼び捨てにはするのに敬語なのやめよっか、同い年だし。敬語使ったらおしおきね｣
｢はい…｣
山｢言ったそばから｣
｢えっ、いやいまのは｣
山｢"わかった"でしょ？んもう、そんなにおしおきされたいの？｣
クスクス笑って顔が近づいてくる。
｢ちょ、何、近い近い…｣
山｢んー？｣
いつの間にか腰に手を回されていて、グッと引き寄せられる。
距離、詰めるの上手くない？
とっさに顔と顔の間に手を挟む。
と、そこへ
高｢ちょっとまだーーー？｣
山｢ねー邪魔しないでよ〜｣
高｢俺のことも邪魔したろ、抜け駆けはダメですよ〜山田サン｣
山｢けっ｣
高｢吸い終わったんならどいて｣
｢お待たせしました、すみません｣
そう言ってそそくさと戻る。
…助かった。
あかん。こんなんドキドキしない方が無理だ。。
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作者名：悠 | 作成日時：2023年9月16日 5時
