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山｢ちなみにここ、Aちゃんの会社の近くだよ｣
｢そうなんですか？！｣
光｢会社から俺の店まで歩いて5分、そこから家まで5分って感じかな｣
うちの会社は都内でも高級エリアにオフィスを構えてて。
そこにこんな立派なお家があるなんて…
いや、そりゃ稼いでるだろうけど
この人達恐ろしすぎる
薮｢Aちゃんどこ住んでるの？｣
｢××です、地下鉄直通でここから電車で20分ぐらい｣
高｢いや普通に良いとこじゃん｣
有｢帰るのめんどい時とか疲れてる時、仕事終わりいつでも遊びにおいで！道に迷ったら俺の病院マップで調べたら出てくるから笑｣
｢ありがとうございます｣
ご飯を食べ終わって、しばらく雑談していると
高｢ちょっと一服〜｣
山｢あ、俺も吸う｣
そう言って2人が席を立つ
光｢Aも吸いたかったらいいよ｣
｢えっ？！｣
光｢あれ？タバコ吸う人じゃなかった？｣
｢なんで…｣
私がヒロイン向けじゃない理由
そう、隠してた訳じゃないけど喫煙者なのだ。
初対面の人の前じゃなるべく吸わないようにしていて、
もしかしたらその人がタバコ嫌いかもしれないし、
でも嫌いな人の気持ちもわかるし。
ましてや女の子がタバコ吸うってだけでよく思われないこともあるしね
光｢昨日カバンに電子タバコ入ってるの見えたから｣
薮｢うち喫煙者多いから気にしなくていいよ｣
そう言われたら、昨日から気遣って我慢してたし
めちゃくちゃ吸いたい。
じゃあとお言葉に甘えようと箱を空けると…からっぽで。
｢うわ…｣
昨日吸って買い忘れてたんだった。
高｢紙吸える？｣
｢メンソールなら…｣
山｢じゃあ俺のあげるよ｣
薮｢おーい、1回につき2人までだぞー涼介と雄也ジャンケン｣
えーーーって涼介と雄也が顔見合せて無言でジャンケンをする。
｢あっ私あとでいいですよ｣
山｢野郎と吸うより女の子とのがいい。行こ｣
負けて悔しそうな雄也を横目に、
勝った涼介と一緒にキッチン横のベランダへ出る。
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作者名：悠 | 作成日時：2023年9月16日 5時
