2.5次元 (ページ23)

今日:5 hit、昨日:40 hit、合計:1,731 hit

23 ページ23

知念side

Aがお風呂入っている間。

高｢そういえば昨日結局何があったの？｣

雄也がそう口を開けばみんなひかに目線を向ける。

光｢……｣

山｢飲んじゃったんだって｣

ひかの代わりに口を開いたのは涼介だった。

高｢あーやっぱり？｣

有｢知念が席離れてる間らしくて、戻ったらAの首元噛み付いてるもんだからブチ切れたらしいよ。しかも酔ってるから服まで汚しちゃって｣

大貴がそう説明すると、

雄也はやってんなあと
僕の顔を見ながらクスクス笑う。

光｢だってあの匂いはさぁ…あんなんズルじゃん｣

知｢僕ずっと我慢してたのに｣

高｢お味はいかがでした？シェフ｣

光｢…最高でした｣

薮｢いいな〜｣

はぁ。

そんなこと言うもんだから
今思い出してもまたムカついてきた。

ジトッとひかを睨むとバツが悪そうに目を逸らされ

それを見ていた涼介が｢ちぃがまたぷんぷんしてる｣って言うと
みんなケラケラと笑う。

笑ってんじゃないよ全く。

有｢でもバレてなくてよかったね｣

光｢覚えてたらどうしようってマジ焦った｣

山｢ほんとだよ｣

僕たちの秘密。

そう、僕達はいわゆる吸血鬼と呼ばれる存在。

でも普通の吸血鬼じゃない。

正確に言うと半分人間、半分吸血鬼。
つまりはハーフなのだ。