2.5次元 (ページ2)

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…いや何言ってんのこの子？！

この状況放置しろと？！？！

いや落ち着け私、焦るな私。

どうやら過呼吸を起こしてるみたいで、
背中に手をおいて優しくさする。

来ないでと言ったのに来た女に彼はまた目を丸くしたけど、
そんなのお構い無しに

｢ゆっくり、大丈夫、大丈夫。少しずつ息はいて、ふーってして｣

そう、上手、なんて子供をあやすようにして

気付けば胸を押さえてた手も握って
少しづつ落ち着かせていく。

しばらくすると呼吸は落ち着いたけど、

汗もすごいし顔色も悪い彼はまだどこか苦しそうで。

パチッと目線が合った瞬間、ふっと力なく笑ったかと思えば

そのままぐらりとこちらに倒れてきた。

えっ

えーーーーーー？！気絶？！？！？！

待って待ってなにこれやばいどうしよう救急車呼ばなきゃえっとスマホどこだえっとえっと

今度こそ本当に焦ってカバンに手突っ込んで
スマホを探していると

突然腕をガシッと掴まれる。

｢ギャッ！！！｣

……ビックリした！！！！気絶してないんかい！！！！！！

死んだかと思ってたら生きてたみたいな、

ゾンビに遭遇したみたいな、

人間本気で驚くと可愛くない声が出る。

瀕死っぽいのにどこにそんな力あるんや！！！おい！！！！(怒)

？｢…大丈夫…だから…だめ……｣