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貴方side



夏目の家のチャイムを鳴らすと、夏目が玄関の扉を開けて出てきた




「荷物なラ、勝手に取って行って良いヨ」




『あ‥‥うん、お邪魔します』




なんとなく、夏目が冷たいような気がした




拒絶されれば、夏目だって傷付くよね‥‥




そう考えながら、私は夏目の部屋に入って荷物をまとめ始めた




・




『なっ、夏目！』




荷物をまとめ終わって、さっきの事を謝りたいと思った私はリビングにいた夏目に声をかけた




「どうしたノ？」




『あっ、えっと‥‥』




ごめんなさいとありがとう




そんな言葉、幼稚園生だって言えるのに




高校２年生の私は、喉元でつっかえてしまうんだ




夏目を前にすると、言いたい事が全部飛ぶ




それほど、私は夏目を意識してー




『いや、ないないっ！！』




びっくりした顔をする夏目




『あ、大声出してごめん』




流れでなら、ごめんって言えるのに




いざ言おうとすると、ね




『‥‥っ』




静寂な時間が流れていく




どんどん気まずくなる




「ねェ、子猫ちゃん」




先に口を開いたのは、意外にも夏目だった




『あっ‥‥な、何？』




「子猫ちゃんはサ、ボクが嫌イ？」




『そっ、そんな訳無いでしょ？！それなら毎週家に遊びに来ないしっ、遊びに来るのは夏目にあ‥‥んんっ、なんでもない！』




あっ、危なかった‥‥




�牴凸椶鵬颪い燭い�ら�瓩覆鵑董�言うところだった




「‥‥良かった、嫌われてなくて」




『えっ』




今のは、いつもと言い方が違った




‥‥気がした




「さテ、おしゃべりなら学校でもできル。続きは明日にしテ、子猫ちゃんは早く帰った方が良いヨ」




『あっ、う、うん‥‥』




なんだかパッとしないまま、私は夏目の家を出た




・




『ただいまー』




本日２回目のただいま




親は今日、泊まりの仕事だそうだ




弟も、今日は遅くなると言っていたからまだ帰って来ていない




私はリビングのソファに座り、スマホを出した




宛先は夏目




『えっと‥‥ベッドまで運んでくれたのに、酷いこと言ってごめんなさい‥‥本当はあんなこと思ってないよ‥‥』




それから、言いたい事は




『気遣ってくれて、ありがとう』




最後まで打ち終えて、私は意を決してメールを送信した




すぐに返信されたメールを開く




そこには




『どういたしまして』




と書かれていて、深く追求しない夏目の優しさに私はまた惹かれていた

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月見若葉(プロフ) - 亡命遊愉さん» ありがとうございます‥‥！初作品でコメントを頂けるなんて感激です‥‥！これからも、皆の魅力が伝わるように頑張ります！ (2017年4月29日 15時) (レス) id: 730b85c1be (このIDを非表示/違反報告)
 亡命遊愉 - ああ、夏目君も宙君も可愛いです…更新頑張ってください！応援してます！ (2017年4月29日 15時) (レス) id: b985e9e759 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：月見若葉 | 作成日時：2017年4月9日 15時

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