独りぼっちのお月様【東方Project】 (ページ7)

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第4話最悪の過去ページ7

煌羅side

そう、あれは5年前の話──

｢お前、半魔のくせに魔界に住んでんじゃねーよ！｣

｢Aちゃんの能力だけつまらなーい｣

A｢そんなことないっ！｣ｺﾞｫｫｫｫ

｢やーい、また怒ったー！｣

何かに怒りの感情を抱けば、
どんなものでも燃やしてしまう炎が出て。

A｢…ﾋｩｯ…ｸﾞｽｯ……なんで私だけ…｣ｻﾞｧｧｧｧ

悲しみの感情を抱けば、
溺れてしまう程の豪雨が降って。

彼女の能力は感情に左右される、一番面倒な能力だった。

だけどそれも幼少期と反抗期と呼ばれる時期だけ。
感情が上手くコントロール出来る年頃になればこの能力を使いこなせる。

そう言って見守ってきた。

はずなのに──

私のもう1人の妹、咲羅がまだ幼かった時。

──最悪の事故は起きた──

咲羅が、Aの一番大切にしていたネックレスを壊してしまったんだ。

私はどちらの妹も傷付けないように、そのネックレスの修復を試みた。

だけど、ダメだった。

Aに見られてしまった。

煌羅｢あ、ごめっ、咲羅が…直そうとしたけど…｣

A｢ふぅん、咲羅が……許さない。｣ｺﾞｫｫｫｫｫｫｫ

世界を焼き尽くしてしまうんじゃないかってくらいの大きくて熱い炎が、咲羅に襲いかかった

咲羅｢いやっ！ごめんなさい！おねーさま！ごめんなさい！｣

煌羅｢A！やめて！ネックレスなら新しいの買ってあげるから！｣

こんな声はもうAには届かなかったんだ。

そして──

Aの炎によって、咲羅は跡が残る位の大火傷を負った

それからだっけな…

私たちの生活が崩れたのは

Aの

能力が変わったのは