アメリカレモネード《Takuya side》 ページ22
大学、声優になるために入った専門学校だ。周りには俺と同じ夢を見て入ってきたヤツらが大勢いる。希望を胸に、期待に満ち溢れて、望む未来を掴むために。
その分皆、目が血走っている。ぶつかる視線の間でバチバチと火花が飛び散り、怖いくらいなにかがみなぎっている。
『暑苦しい』───そんな感じ。
そんな初日に出会ったのがあいつだった。
「どーも、初めまして。お隣いい?」
江「………どうぞ。俺もう行くんで」
「まてまてまて、話を聞かんかい」
なんかの勧誘か、もしくは詐欺。どちらにしても関わらない方がいい……。そう思った俺は掴まれた手を睨んだ。
そしてそいつの方を同じ顔で見たが、相変わらずニコッとしている。腹立つくらい整った顔立ち。だが一向に離そうとしない。
江「………なんですか、要件なら手短に」
「おーけーおーけー、じゃあ単刀直入に聞く。……君に一目惚れをした。友達になってくれないか」
江「…………は?」
たっぷり十秒はかかった。
江「……ちょっと意味わかんないんですけど、え、なんですか?」
「だから、友達になってよ。私の」
江「……その辺の女子に言ったらどうですか。俺よりいい返事もらえるんじゃない?」
「分かってないなぁ。女の子はそんなの無理に決まってる。変な子なんだなってレッテルを貼って二度と声をかけてこない」
江「男だってそうでしょうよ」
「いいじゃんいいじゃん。生涯の友になってくれなんて言ってないんだよ?いや出来ることならそうなりたいけどさ」
江「………変な子だな。二度と話しかけないようにしよう」
「心の声バリバリ聞こえてるんだけど?!……はぁ、じゃあ最後の手だ。この話はあまりしたくなかったんだけど。……ねえ知ってる?」
デプスボム《Takuya side》→←コンクラーヴェ《Takuya side》
147人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「男性声優」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りさ - ななき。さん» こちらこそ! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - りささん» ありがとうございます!ではまた、これからもよろしくです! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ななき。さん» ぜひやりましょー!またお誘いします! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - こちらにもコメントありがとうございます!とても励みになります!ぜひぜひ、やったことはないですが、時間が出来たらやってみたいと思ってます。またお誘いしてくださると嬉しいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - お話読ませていただきましたー!続き楽しみに待ってます!機会があればリレー小説一緒にやりたいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ななき。 | 作成日時:2019年2月4日 19時