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アメリカレモネード《Takuya side》 ページ22

大学、声優になるために入った専門学校だ。周りには俺と同じ夢を見て入ってきたヤツらが大勢いる。希望を胸に、期待に満ち溢れて、望む未来を掴むために。



その分皆、目が血走っている。ぶつかる視線の間でバチバチと火花が飛び散り、怖いくらいなにかがみなぎっている。



『暑苦しい』───そんな感じ。



そんな初日に出会ったのがあいつだった。




「どーも、初めまして。お隣いい?」

江「………どうぞ。俺もう行くんで」

「まてまてまて、話を聞かんかい」




なんかの勧誘か、もしくは詐欺。どちらにしても関わらない方がいい……。そう思った俺は掴まれた手を睨んだ。

そしてそいつの方を同じ顔で見たが、相変わらずニコッとしている。腹立つくらい整った顔立ち。だが一向に離そうとしない。




江「………なんですか、要件なら手短に」

「おーけーおーけー、じゃあ単刀直入に聞く。……君に一目惚れをした。友達になってくれないか」

江「…………は?」




たっぷり十秒はかかった。




江「……ちょっと意味わかんないんですけど、え、なんですか?」

「だから、友達になってよ。私の」

江「……その辺の女子に言ったらどうですか。俺よりいい返事もらえるんじゃない?」

「分かってないなぁ。女の子はそんなの無理に決まってる。変な子なんだなってレッテルを貼って二度と声をかけてこない」

江「男だってそうでしょうよ」

「いいじゃんいいじゃん。生涯の友になってくれなんて言ってないんだよ?いや出来ることならそうなりたいけどさ」

江「………変な子だな。二度と話しかけないようにしよう」

「心の声バリバリ聞こえてるんだけど?!……はぁ、じゃあ最後の手だ。この話はあまりしたくなかったんだけど。……ねえ知ってる?」

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りさ - ななき。さん» こちらこそ! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - りささん» ありがとうございます!ではまた、これからもよろしくです! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - ななき。さん» ぜひやりましょー!またお誘いします! (2019年2月5日 21時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)
ななき。(プロフ) - こちらにもコメントありがとうございます!とても励みになります!ぜひぜひ、やったことはないですが、時間が出来たらやってみたいと思ってます。またお誘いしてくださると嬉しいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 6cf8ba9d16 (このIDを非表示/違反報告)
りさ - お話読ませていただきましたー!続き楽しみに待ってます!機会があればリレー小説一緒にやりたいです! (2019年2月5日 20時) (レス) id: 41b914f6ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななき。 | 作成日時:2019年2月4日 19時

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