四月の天使に叶え【江口拓也】

フロリダ《Takuya side》 ページ38

「それでは！卯月ちゃん励まそうの会発足を祝してかんぱーーい！！」



江「かんぱーい／梅「乾杯」／斉「かんぱい……？」



「…………っんま！やっぱここのはいいね。最高」

江「あ〜、俺これ好きかも。飲みやすい」

梅「俺日本酒派なんですけど、結構いけますね」

壮「あ、卯月さん飯食べました？俺持ち込んできたの持ってきましょうか」

「食べる食べるぅ〜。…うん、壮馬くんを嫁にもらいたい」

江「もう酔ってんのかよ。ほらタオル」

「ありがと〜。………拓也ん匂いがする」

江「なにそれ、匂いとか言うと臭そうだろ」

「いやいや、私結構好きだよこの匂い。なんか落ち着く……」

江「人の匂いで落ち着かれても……」

梅「……ほんと帰りたい………」

斉「どうぞ〜、冷めても美味しいカツサンドと、ワインと言ったらカプレーゼ。あと、しそチーズ肉巻きです」

「きゃ〜、全部好きなやつ！ありがとう、壮馬くんはいいお嫁さんになるね」

斉「出来れば旦那さん志望なんですけどw」

「いただきまーす。………ん〜」

江「これウマ。壮馬、これどこのオリーブオイル？」

斉「良平さんに教えて貰ったやつですよ。お店で食べてた時に『いいオリーブオイルですね』って話をしたら誕生日にくれたんです」

「あ〜、やりそう。あの人かっこいいもんね〜」

梅「良平さんと知り合いなんですか？」

「いや、この間会ったばっかり」

梅「へぇ、波長は合いそうですよね、ふたり」

「ほんとに？やった。あの人と仲良くなりたいんだ」

斉「小学生みたいですねw かわいいですけど」

「そうかな？『踏み込んでいいよ』って言ってくれたから、ちょっと頑張ってみようかな……ってね」

江「良平さんは人と仲良くなるの上手いからね。最初は怖いけど、めっちゃいい人って後でわかるタイプ」

斉「あ〜、『この言葉、別に悪気があって言ってるんじゃないんだな。ほんとに疑問に思ってるんだな』って感じですよね」

梅「だからあの人苦手なんだよね」

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