四月の天使に叶え【江口拓也】

ジンバック ページ29

今から取り始めるのは小説につくドラマCDの収録。

タイトルは【コントレイル】ひこうき雲という意味らしい。男子校には珍しい文化部が舞台の学園モノだ。



私が演じるのは【矢内 結一(やない ゆいち)】


3年生。美術部。少し抜けているところがある天才肌の少年。華奢でおっとりしているため女の子に間違われやすい。いつの間にか事件に巻き込まれていたり巻き起こしていたりする。やる時はやる子。



櫻井にぃが演じるのは【和田 晃大(わだ こうだい)】

3年生。書道部と文芸部。基本的に優しい、ゆえに苦労人。『お願いだからもっとちゃんとして』が口癖。最終的には諦める。



木村さんが演じるのは【財前 輝生(ざいぜん てるき)】

2年生。放送部。プレイボーイでよく女子と一緒にいる。少し影があり、末っ子気質なため甘え上手。



梶さんが演じるのは【有元 亘(ありもと わたる)】

2年生。茶華道部。理論的に考えるクール系。頭脳担当の知識人で、自由奔放な輝生とはよく衝突していて口調が崩れる。



拓也が演じるのは【花城 隼人(はなしろ はやと)】

1年生。写真部。面倒くさがりで適当人間。あまり自分で意見を言うことはなく、まとまった結果に乗っかる方が多い。めちゃくちゃお金にがめつい。




部員数激減により、存続が厳しくなった文化部が一緒くたになって活動することになったのが始まり。



この男性ばかりのキャラクターやメンバーの中になぜ私がいるのかと言うと………それは私にもわかっていない。

とりあえずオーディションが来て、面白そうな役だったから喜んで受けて、『でも男所帯だから受かんないだろうな〜』……って思っていたらまさかの合格。

しかもばらばらに撮ることが多いドラマCDでフルキャスト。驚きである。



いくら少年や青年を演じることが多くても、このメンバーの中でやるということに一番戸惑ってんの多分私だと思う。




監督「じゃ、リハーサルお願いします」

全員「はい」




10巻を記念しての特別企画らしい。原作者さんの書き下ろし。老若男女固定ファンが多い小説のドラマCD。

……気合を入れて頑張らなければ。

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