ストレイ・キャット・ラメントⅡ【歌い手】 (ページ5)

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ごじゅうさんページ5

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［ミケちゃん！！！］［ミケミーの声がやっと聞こえた！］

［震えてる……いつもの力がないよ……］

「ごめんね、兄さんたちの枠なのに来ちゃって」

［ミケ、だいじょうぶですか？］

［謝らないでくださいよ。何も悪くない］

［無理して喋らなくてもいいよ？平気？］

［ありがとぉ。ごめんついでに一つ頼みがあるんだけど］

［なんでも言って！］

［俺たちにできることならなんでもするぜ！！］

［なになに？ミケちゃんのためなら叶えるよ］

「私のファン、呼んできてくれないかな？ミケミヤのリスナー、できるだけたくさん」

［任せて！］［おまかせ！］［りょうかい！］［おやすい御用］

流れてくるコメントが少しやんだ。すると、すぐにコメントが増える。

［どうしたの？］［なんだなんだどうしたー？？？］

［ミケミーなんでそらまふうらさかの配信にでてんの？！］

［crewのネッ友に呼ばれましたー］［ミケなんかあったん？］

［みんなにミケちゃんが大変だって言われてきたんだけど？！］

「呼んでくれてありがとう。あと、来てくれたミケミヤリスナーもありがと」

［なんかあった…？］［声枯れてる……ってか、震えてない？］

［いつもの元気ないね…？］［どうしたのミケミー］

「たぶん話すの初めてだと思う。ここ人の枠だけど、みんなに許可もらって話すことにする。長くなると思うけど、私の話を聞いてくれる？」

肯定的なコメントが流れ、ちらっとそらにぃの方を見ると優しく微笑んだ。うらさんは頷いて、さかたんは拳を作ってがんばれと口パクする。まふくんは泣きそうな顔で笑ってくれる。

覚悟を。勇気を。進み出すためには逸らし続けてた過去を見なくちゃ。

「私はもともとフリースクール出身です。人の目が怖くて、普通の学校にはどうしてもいけなかった。小学校の時から通ってたんだ。

ひきまるを見てくれた方は知ってるかもしれないけど、もともと私劇団に入ってて、原因って言うと色々あるんだけど、大雑把に言えばそこでのいじめ、的な……」